(二)-9

文字数 270文字

 周囲は田んぼと畑しかない場所にもかかわらず、こんなところに火を付けて犯人はどうする気なのだろうか。

 その後、会社に戻り、仕事を終えて自宅に戻ると、堀田さんが出迎えてくれてた。なんとなくいつもと違う雰囲気だった。
 彼女は鞄を両手に提げていた。そして深々と一礼すると、「突然ですが、辞めさせて頂きます」といって頭を下げて出て行こうとした。俺とすれ違い様に「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っていた。
 玄関先で彼女の腕をとって理由を尋ねた。堀田さんは「ごめんなさい」と小さく謝るばかりで何も語ってはくれなかった。一体何があったのだろう。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み