[The road of memory]
文字数 187文字
冷たい風が頬を撫でていく。
僕はいつも二人で並んで歩いた道を、
今、一人で歩いていた。
二人の時間は流れていったのに、
まるであの頃二人でいた時間だけが
切り放されたように、
この道の風景は何も変わっていない。
よく二人で行ったカフェや
君が好きだと言っていた
アクセサリーショップを見る度、
あの頃の二人の姿が見えてしまう。
幸せそうに笑っている二人の姿が……
記憶の中の二人にそっとさよなら……
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