[満月]

文字数 172文字

月を見るたび思い出す
あなたの温もりと静かな吐息。

あの日あなたを失った喪失感は
僕の心を蝕むには充分過ぎた。

二人で写る写真は
この部屋と僕に残された
唯一つのあなたとの思い出。

冷たいコンクリートの床の感触
僕へのあなたの想いも
こんなに冷たくなって
しまったのだろうか?

どこですれ違ったの?

僕はまだあなたのことを
忘れられないでいる。

そして、夜はまだ明けない。
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