[色褪せない刻]

文字数 175文字

風が吹いている。

森の木々達を、
穏やかに抱くように。

僕は独りこの森の脇道を歩く。

君との約束の場所へ向かうために。

僕達が小さな時に初めて出逢った
あの時計塔へ。

あれからお互いに離れ離れになり、
いくつもの日々を歩んで来たけれど、
君はまだ
憶えていてくれているだろうか。

離れた場所から、あの時と同じように
鳴り響く鐘の音が聞こえてくる。
白い時計塔が建つ丘に君は……
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