[失くしたもの]
文字数 199文字
何も気付かずに歩いてきた僕が
失くしたものは何だったかな?
雨は絶え間なく窓を濡らし
僕の心のように外の町を冷たくさせる
全て判っていたのに
こんなにも貴方を失った自分が無力で
笑うことさえ出来なくなるなんて
思ってもいなかった
いつも失くしてからじゃなきゃ
気付かない自分
だから貴方の大きさも
貴方を失くした事で気付かされた
僕が歩いてきて失くしたものは
人を愛する心なのかな?
答えは幾つもの朝を迎えた今でも
判らないまま
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