春翔のノートより抜粋(2)

文字数 410文字

「アンデッド青春」

 例えば明日世界が終わるとしても
 今日僕たちはリンゴの木など植えない
 ライフライン止まってるから
 近所の公園で焚き火をしよう

 特撮ヒーローも歳取っちゃったな
 軍も政府も逃げ出しちまったな
 もしも全部なくなってしまえば
 真実の愛とやらがわかるんだろうか?

 そして誰も彼もいなくなった
 くそったれな世界よ、またな
 あのことまた謝れなかったな
 あの子とまたいつか会いたいな

 季節は巡りいつかの遠い春は
 寒くて外にも出られやしない
 夢も希望も全部なくなったとしても
 君がいるなら、なんて言えればいいな

 ごめん僕は時間を止められないし
 くそったれな世界に流されるままだけど
 あのことまだ覚えてるから
 あの子とまた春に会えるんだ

 例えば明日世界が終わるとしても
 今日僕たちは朝食のことを歌う
 いつ終わるか、なんて知らねえよ
 いつ終わるか、なんて知らねえよ
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