春翔のノートより抜粋（１）

「エイジ」
　
　俺には歌がある
　君には君がある
　俺には天国も地獄も何も無い

　クソ野郎が作った天国に
　君は旅立ってしまったね
　俺は道すらも間違えて
　こんなところへ来てしまったよ

　俺には歌がある
　君には君がある
　君の中に俺の歌があるならば
　それだけで今日を生き延ばせるんだ

　　君を天国に追いやる神なんて
　俺がいますぐ殺してやるから
　何も無い、だから身軽に飛べた
　いま、いますぐに抱きしめるから
　強く、強く、ぜんぶ隠してやるからさ

　クソ野郎が作った天国に
　君は旅立ってしまったね
　俺は地獄から歌い続けて
　落ちてくる涙を拭うんだ

　俺には歌がある
　俺は生きている
　君には君がある
　君は生きている？

　必要なもの何一つ見つからない部屋で
　君だけは変わらずに笑っていておくれ