第20話:馬連の初勝利、株の成功

文字数 1,736文字

 仕方ないな、祥子さんの競馬好きには困ったものだと笑いながら、4月16日の皐月賞へ行こうと言うと、あー良かったと、幸手に抱き着いた。やがて3月下旬を迎えると徐々に暖かくなって来た。そして、4月16日の皐月賞の当日を迎え、今回も祥子さんのお母さんに子供たちをお願いした。いつものように13時過ぎに秋葉原から総武線で下総中山で降り京成中山から隣の東中山駅で降りて中山競馬場行きのバスに乗った。

 そして、14時前に中山競馬場に着き、旦那さんは、競馬新聞を買い、カフェで一休みした。その間、奥さんは、落ち着いて、集中力を高める様に努める。気合が入ると、思わず行こうと言い、パドックに向かうのがいつもの儀式であった。パドックで馬を穴のなく程、しっかり見た。そして、今回は、馬番11番のアルアインと馬番7番のペルシアンナイトの2頭の調子が、抜けていると語った。

 そこで、今日は、どっちが優勝するかわかんないから、1着、2着の馬を当てるだけで、着順を問わない馬連で、11番と7番を20枚買いましょうと告げた。そして、馬券売り場に急ぎ買って、観覧席の上の方に座った。少ししてスタートした。

 新馬からフラワーカップまで3連勝中の牝馬ファンディーナ、共同通信杯勝ち馬スワーヴリチャード、弥生賞1着馬カデナが人気上位に推されていた。ハイレベルな一戦とあって、好タイムで、有力馬は、満を持してトップをうかがっていた。この有力馬ひしめく争いに好位から加わっていったのがアルアイン。アルアインは力強いストライドを繰り出す。

 直線ではクリンチャーとファンディーナの間を割るように伸び、追いすがるダンビュライトを突き放すと、インから抜け出した。アーリントンカップ勝ち馬ペルシアンナイトを捕らえて先頭ゴール。勝ちタイム1分57秒8はレースレコードだ。確かに、名馬ばかりの中で自ら勝利をつかみにいき、そして勝利を勝ち取ったアルアインの強さが目立った皐月賞であった。

 これを見て、祥子さんが、レコードタイムのペルシアンナイトに向かって、本当によくやった偉いぞと目に涙を浮かべ、興奮しきった顔で、大声で。勝利の雄たけびを上げた。まさに、彼女は、競馬になると人が変わると、幸手は、頼もしく思った。そして、祥子さんが、旦那さんに払戻金はと聞くと馬連7-11で、8710と言い、20枚で、174200円ずつの勝ちであった。

 直ぐに、払い戻してもらい、急ぎ足で、中山競馬場を後にした。その後、秋葉原のビアホールで、乾杯して、大喜びした。2017年6月26日、自動車安全部品製造大手のタカタが、同社主力商品のエアバッグの欠陥に伴うリコールや死亡事故に対する損害賠償などが多額に膨らんだ。それにより最終的な負債が1兆円を超える見通しで東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請、日本国内の製造業として過去最大の経営破綻となった。

 9月13日、日本年金機構のシステムの不備や事務処理ミスにより10万6千人に対して約598億円の公的年金の支給漏れがあったことが発覚。12月8日、リニア中央新幹線の建設工事を進める大林組に対して、東京地検特捜部は入札に不正があったとして偽計業務妨害の疑いで本社を捜索。その後、スーパーゼネコン4社「他の清水建設、大成建設、鹿島建設」によるリニア談合事件が明るみとなった。

 こうして2018年を迎えた。1月8日、振袖の販売・レンタルなどを行う、「はれのひ」が、突如店舗を閉鎖し連絡が取れなくなった。そのため横浜市や八王子市などの成人式の会場では同社の振袖などが届かず、数百人の新成人が晴れ着を着ることができない事態となった。1月23日、早朝、以前、購入したローム株の気配値を見ると13100円と高いと感じ、全株、6千株成り行き売りを指示した。

 全株、6千株が、売れ。税引き後利益6676万円となり投資残金が、9113万円となった。2月6日福井県を中心に大雪。福井市では1981年の五六豪雪以来の136センチの積雪を記録。2月8日、さらに新潟県でも西蒲区や燕市、三条市などでも記録的な豪雪となり三条市で152センチの積雪を観測。翌9日、朝には島根県出雲市斐川町で-12.5℃を観測するなど厳しい冷え込み。
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