第10話言葉が無くても
文字数 642文字
恵世が倒れた為、すぐに救急車を呼び治療を受けさせた。
秋も疲労とストレスが限界で病院内で倒れそうになり、駆けつけた恵世の父に助けられた。
(医者A)脳卒中を起こしていましたが、体の麻痺はありません。ただ、
ウェルニッケ失語と言って言葉を聞いても理解が出来ない状態で・・ご本人は若いし、
非常にもどかしく辛いでしょう・・・。
2週間後、一般病棟に移り面会が許された。
それに、わしの霊障が無くなったんだよ。
きっと今回のことで悪霊も諦めたんだろうな。
恵世が紙に猫の絵を描いて秋に渡す。
私、絶対あなたに恩返ししたい‼
何が何でも、絶対‼
だからずっと傍にいさせて・・・
<1年後>恵世はリハビリのお陰で、少しずつ改善されてきた。
単純作業の仕事なら全く問題はなく、普通の生活を取り戻しつつあった。
失った物も多いが、恵世は幸せだった。
元々人の気持ちを察するのは得意であったし、彼の伴侶も感が鋭く、
言葉が無くても分かり合えたからだ。 終わり
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
(ログインが必要です)