第9話甘えたい
文字数 1,107文字
さっきからあくびばっかして、ヤル気あんの？
・・・有りません。
睡眠不足なんでしょ？なんかふらふらしてるし。
・・・・・・うぅ・・・っ
休憩室に行こう？なんかあったんでしょ？
私・・・っお母さんを地獄の苦しみに遭わせてしまったかもしれない‼
どうしよう・・・・・・‼
・・・甘えてもいいと仰いましたよね？
大丈夫って言ってもらえませんか？・・・
お母さんか、他人に酷いことするって言われて・・・
善人の心を醜くさせることが出来れば位が上がるって・・・
（他人ってきっと俺のことだ‼）
今日はもう早退しようね。
まだ早いけど一緒にご飯食べに行こう？
彼女が怒るんじゃないですか？
大丈夫だよ、もう別れたから。
寝不足で胃が弱ってるだろうから、体に優しいものがいいかな。
帰りに秋ちゃんの家に行ってもいい？実家で、お父さんと暮らしてるんだよね？
お父さんに連絡しといたほうがいいよ。
恵世と早い夕食を済ませた後、秋の自宅に向かった。
（秋の父）
あれ？俺の飯は？お前朝ご飯も作ってなかっただろ。
メールした筈ですが？すみません、気が利かなくて。（これじゃ娘に嫌われるはずだ）
申し訳ないですが、秋さんが心配なので、今夜泊まらせてもらっても宜しいですか？
秋さんの部屋のドアの前にいてあげたいんです。
お前も変わってるな～。こんな娘のどこがいいわけ？
秋ちゃん、寝る前に少しお話させてね？お父さん、構いませんね？
ふらふらの秋を休ませて、少し離れた所に恵世も座る。
ごめんね。お宅にお邪魔なんかして。僕の方の家で秋ちゃんを過ごさせようと思ったんだけど、
救急指定病院へ行く道が不便でここの方がスムーズに行けるから。なにかあった時安心でしょ？
（彼女と別れたって・・・なんで？あんな美人なのに）
ごめんなさい、私のせいで・・・明日も仕事なのに・・・
可愛い秋ちゃんの為なら、パパは何だってしてあげたくなるんだよ。
これはもう生まれた時の設計図のせいだな。ホロスコープが、
他人の痛みが自分の痛みに感じる体質ってモロ出てるから。
秋ちゃん、ちょっと休んでてね。
何か起こっても僕の体とか触らないで、救急車呼んでくれれば助かる。
秋ちゃんが疑われたら困るから・・・
えっ？・・・
居るんだろ、悪魔？
酷い目に遭わせて心を醜くするって言ったけど、そういう人は始めから醜い心を隠して
善人の振る舞いをしてるだけだったんじゃないの？
秋ちゃんのお母さんのことも噓じゃないの？
悪霊っていろんな姿に化けれるから。
スピリチュアルとかで神のふりして、純粋な人達を騙してるでしょ？
キリスト教も性的暴行事件の事実を認めてたし。
宗教とかって優しい人を苦しめるために悪魔が作ったんでしょ？
・・・お前の口はやっぱり邪魔だな
原さん‼
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