最後まで責任をもつ

文字数 399文字

 あらゆるものは、いずれ必ず壊れるものである。
 それを始めてしまったからには、最後まで責めを負っている。飼い始めたからには責任を負わねばならない。作ったからには、責任を負わねばならない。ポイッと棄ててはならない。ノーポイッ……。
 投げ出したくはないのだ。だからこのところ頭が痛い。悩みすぎて、そのストレスで持病の過敏性腸症候群が悪化しているくらいである。

 なんとか維持すべきか(To be)それとも(or)、思い切って処分すべきか(Not to be)? それが問題だ。

 執着するな、とはいわれている。面倒を見きれないんだったら、ひとおもいに、と。あなたがこんなしんどい思いをすることはない、と。
 せっかく作ったのに、とは思うのだが、そのせっかく作ったものが醜く自壊していくさまを見ているのも、楽しいわけではない。

 しょせんは、まがいものか?
 おのれの至らなさであった。思うようにはいかないものである。

 ながめている。

 この滅びゆく生物を。
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