第9話

文字数 969文字

終わった...。終わってしまった...。俺たちの...夏が!
というほど情熱的な夏を過ごしたわけでもなく、宿題に追われ、泣き叫びながら、例年通りの夏休みを謳歌していた。ここであくまでも注意してほしいことが一つ。追われていたからといっても、
宿題が終わったわけではない、ということだ。まあ、初回授業の時に提出すればいいのだから、余裕だろうと思って、今エッセーを書いている。

夏休みの宿題のやり方はその人それぞれの個性が出る。コツコツやって計画的に終わらせる人、8月に入る前に終わらせる人、夏休み終了直前になって焦って始める人、そして夏休みの宿題の存在を教師が忘れるまで時が過ぎるのを待つ人、だ。私が中学1年だったころは4つ目の人間で、一行日記以外、何も提出しなかった。ある意味武勇伝だ。もちろん今では宿題を全て提出するようにしている。あの頃はそんな人間が輝かしく見えていたが、そんな人間になってみて初めて当然の事なのだと思い知らされた。

さて、皆様はどのように宿題と向き合っていただろうか。あるいはどのように宿題という現実から逃避していただろうか。

夏休みといえば、旅行や帰省、いつもは出来ないことにチャレンジできる機会でもある。このご時世では外出は難しいかもしれないが、私は家でおうち時間を満喫していた。
ジョジョの奇妙な冒険 第六部がアニメ化するとのことだったため、改めて四部と五部を見直してみた。夢中で見ていたら、いつの間にか一日が終わっている。不思議で仕方がない。全てはジョジョが悪いのだと思う。ちなみに私は四部では岸辺露伴、五部ではプロシュート兄貴が好きである。ぜひ見てほしい。

本来なら素敵な恋人を三人ほど作って週三回ぐらいデートに出掛ける予定だったのだが、予定が狂ってアニメ見ては寝、マンガ読んでは寝、後半は宿題に追われる、という夏になってしまった。受験生とは到底思えない。だが、夏休みは「休み」なのだ。休むべき時期なのだ。私は私なりにリフレッシュできたわけだから、任務を無事遂行できたのだと捉えられなくもない。言い訳がましいという意見は受け付けない。

ともかく、私は有意義にこの夏を過ごせたと思っている。今世間を騒がせているあのウイルスに罹ることもなく、健康に過ごせた。皆様が来年も暑さにもウイルスにも負けずに夏を過ごせることを願っている。
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