ぱんどら

文字数 284文字

 今日もまた、保護者の目に映らぬ子供が悲しんでいる。今日もまた、保護者の目に映らぬ子供が苦しんでいる。今日もまた、保護者の目に映らぬ子供が泣いている。今日もまた、保護者の目に映らぬ子供が叫んでいる。
 気持ちが伝わるその日まで、子供は悲しみ、苦しみ、泣き、そして、叫ぶ。その声が誰に届くのか、それは結果からしか分からない。それでも、何時の日か声が耳に届くまで、子供は叫び続けるのだろう。それは、大声かも知れないし、声には出さない叫びかも知れない。
 何十、何百の叫びの内、相手に届くのは僅かだろう。それでも尚、どんな時代にも、どんな世代にも、希望の光は存在するのだ。
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