文字数 330文字

夜を愛してる。
送ろうとしたメッセージが
消える頃も愛してる。
でも発信する前に消す事のが
美しいのも知っている。
美しさに酔って夜を愛すると
錯覚する日にだけは
あなたはさようならと返した。
「初めまして。」と挨拶をした。
「会いたくない。」と含んだ意図は
障壁を壊せることなんてない。
ただの小さな集団の中に
虚勢を張って生きるのが運命だった。

さっき来た「洗濯物を取り込んで。」
というメッセージみたいに
こんな日常なんか終わればいい。
何時まで続くのってビビッドな画面を眺めながら
囀りの音と共に
「死んでしまいたい。」って打った。
「殺して欲しい。」と打った。
永遠に続かない日々に
同じであるとは限らない朝と夜に
あなたはこんにちはと言っている。
さようならとも返せずに。
それが何故が心地よい。
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