キールアンぺリアル

文字数 1,101文字

その男と、連絡を取り合うようになり、後日、
横丁の居酒屋に行くことになった



もも肉とむね肉の2種類の唐揚げが、私たちのテーブルに運ばれてきた。



男「ほぼ見た目は一緒ね」



私「ねっ、そうでしょ?笑 食べよう!」



一緒にもも肉から食べた、そのあとむね肉を食べて、肉の脂分の違いがはっきり分かり、


「こういうことよね」


「ほぉほぉ(そうそう)」(口の中に鶏肉があって、そうそうがほうほうになってしまう)




女「中身を味わってるね、私たち」



男「うんうん、そぉいうことよぉ」




私「美味しいね、なんだかんだ違いあるんだけど、どっちも美味しいね(笑)」





男「うん、美味しい笑 」



男「コンビニやファストフードのものって、また食べたくなるような誘発的な調味料使うじゃない?そういう食べ物って美味しいしまた食べたくなるんだけど、、繰り返し食べると、味に飽きてきたりする、わたし。だから手作り感満載のこういう料理って、ほっとする」



私「わかるわぁ。地味なんだけど、じわじわくるおふくろの味みたいな、ねっ」






二人は、居酒屋を出て、
夜の市街をとぼとぼ歩いた
男はスポーツバイクで来ていたので
手で押して歩いた




私「あの通い妻みたいな彼女と最近は順調に会ってる?」


男「うん、定期的に家に料理作って来てくれるよ」



私「嬉しいね」


男「まぁね、楽しいよ」



私「よかったよかった」(心から友の楽しい日々を喜んでいる)






私「........」

男「.........どした?」

私「例えば、、うちら、なんか、話す事なくなったとするじゃん?」

男「うん」

私「しばらく連絡取らなくなったとしても、それでも、繋がってるって、私は思ってるさ」


男「ほぉ」



女「うちらは、なにか、性格や、考え方が、似てる部分があって、話して、共感出来たり、相手から学んだり、してる。生き方や考え方を。」





女「同系色なんだよ、きっと人種が。勝手に思ってるけど笑」





男「ほぉ。どういう意味かな?」




女「キールとキールロワイヤルとキールアンペリアル。同系色のほのかに違う綺麗な色のカクテル達だよ」




男「ほほぉー。そういうことね。ミモザとキールは、はっきり違うが、私とあなたは、キールファミリーってことね」





私「そうそうそうそう」



私「バービリーで、キールアンペリアル頼もっかなぁ。マスター作ってくれるかなぁ」



男「いいねぇ。私は、通い妻が待ってるから今日はこれで帰るよ」



私「うん、大丈夫だよ。彼女んとこ行ってやって。 私、一人でバーで飲むの案外好きだから、楽しんでくるわ、ほいじゃぁね、また」




私は手を振って、男がシャレオツなパーツにこだわったスポーツバイクで、サァーっと、帰っていく後ろ姿を、見えなくなるまで 見送った







(*´˘`*)






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