初恋
文字数 292文字
小魚の群れが、渡り廊下を泳ぐ
小魚達は、光のプリズムを纏い、スペクトルな色が 細やかなに 乱反射している
階段を上っていき
2階の階段からすぐ一番近い教室の入口に
集まる。
小さな口から 泡ぶくをプクプク出しながら
小魚達は、休む。
高校生のおさげの私は、その様子を
遠くから見てる
小魚達がまた動きだした
窓を抜けて、裏庭に行く
仲良く泳ぎを合わせて みなで裏庭へ
私は小魚を追いかける
青々しい芝生と 小山があり、初夏の木々が生い茂っている
小山に背をもたれ、制服なのに お構いなく寝転んでボケっとしてる男の子がいる
小魚達が 彼の周りを二、三周すると、、
泡のように優しく消えた。
こんにちは、私の初恋。