第4話:警視庁にエリートが集結

文字数 1,150文字

「特殊手当が出て現在の給料の倍だと言った」。その他、
「検挙件数に比例し報奨金、ボーナスの査定が上がる」。
「昇進が早くなるのでメリットは大きいと伝えた」。
「一般企業で言えば歩合営業と同じ全て歩合制だ」と言った。その後、
「正式な名称が決まり警視庁犯罪行動分析課となった」。
「1時間程、この話を聞いて多分1年以内に、再度、新しい組織に参加する辞令が出るだろうと言われた」。ただし、この話は、
「くれぐれも内密にしろと命じられ、了解して警視庁を後にした」。

 帰ると高砂警察署で、いろいろ聞かれたが秘密にして警視庁見学に招待されただけと話した。
「1972年4月1日に警視庁の配属の辞令が出て本木徹子が警視庁勤務となり警視庁の女性用官舎を与えられ部屋から警視庁まで徒歩5分となった」。

1972年4月2日、警視庁に5階の会議室にメンバー6人が集められ、そこに警視庁No3の警視部長が来ていて、最初に警視庁犯罪行動分析課が出来た理由と、その使命を説明した。その後、犯罪行動分析課、チーフ、部長の久松賢人を紹介、東大法学部を首席で卒業した秀才で警視庁7年目の28歳、背が高くメガネでスポーツ万能、柔道4段、剣道6段、空手3段で司法試験合格と書類に書いてあった。

 次に交渉係、警視庁の池野泰三30歳、元、有名進学塾講師で交渉のプロ、優しそうな顔だが目が鋭く表情が変わると怖そう。最後に高砂警察署、本木徹子19歳、記憶のプロ、不審人物捜査のプロと書類で紹介された。その他の構成メンバーとしてOBの応援隊として経済犯罪、右翼、窃盗検挙のプロとして警視庁に1人ずつ合計3人暴力団のプロとして神戸署の1人と書類に書いてあった。

 その後、1人ずつ名前を呼ばれ、起立して宜しくお願いしますと挨拶して、20分足らずで会合は終了した。その後、本木徹子が部長の久松賢人に呼ばれて、捜査の再学習のためモンタジュー写真と犯人役を見分けられるか、練習をしてもらいたいと言われて、昼食後、犯人役の5人の証明写真、モンタージュと犯人外見的な特長、行動の特長を書いた書類が次々と渡された。それを見て犯人役が、本木徹子から半径20m以内を動き回るから見つける訓練をして下さいと言われ承知して、午後1時から近くの交番の椅子に座り、検査係の人は用意、始めと言った。その後、次々と1時間以内に全犯人を見つけた。

周りの警官から歓声が上がったが
「本木徹子は平然と、朝飯前と言う顔で平然としていた」。
「これを見ていた久松賢人が看板に偽りない冷静に言った」。
「これ以上テストを続けるかと本木徹子に尋ねると、いや、疲れるだけで、意味がありません」と言ってのけた。すると久松賢人が、わかった直ぐに実戦の捜査に移ってもらおうと言った。
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