第11話:警察に復帰の決心

文字数 1,277文字

 そこで、以前、世話になった警視庁の久松賢人部長に電話し、相談事があるから会って欲しいと、お願した。すると今晩、夜20時、警視庁の入り口前で、待ち合わせましょうと言われた。そこへ行くと笑顔で待っていてくれた。その後、駅近くのレストランの小さな個室に入りビールで乾杯し、その後の本木徹子の事を聞いてくれた。

 そうか、占い師ね、それは面白いところに気がついたと言い、しかし、1年近くやっても充実感がなく、ただ時間だけがむなしく過ぎてくると感じて、こんな事やっていては、いけないじゃないかと思い始めたと話した。久松さんが僕も、その意見に賛成だよ。君みたいな、たぐいまれな能力を世のため、人のために使わない手はないと思うよと言った。

 だって君にしか出来ない、すごい仕事なんだよと力説した。確かに、君自身は大変だし、代わりもいない重圧もあるだろう、しかし、君が犯人を検挙した事で、本来、多くの被害者が救われたことになるんだと言った。後は、君が、自分の心をしっかり持つ訓練をして、忍耐力をつけることだよ、もし、君が再び、戻ってくれるなら、大歓迎して迎えると言ってくれた。

 そして、特殊な仕事だから、特別休暇も考えても良いと言った。現実の話、君がいなくて、警視庁のエリートを集めた、特別捜査チームが機能しないんだと打ち明けた。いくら探しても。君ほど優れた予知能力のある人材が見つからなくて困っているのは本当だと言った。

 また、君が、少しでも予知能力を持つ人を訓練して、数人のチームで交代しながら仕事をするようになれれば鬼に金棒だと言った。どうすると聞かれ本木徹子が今晩1晩、考えて、明日に電話させていただきますというと、吉報を待ってるよと言い、食事代をだしてくれた。

 家に帰っ世のため人のためになるなら頑張ったら良い、気持ちを強く持てと勇気づけられた。うん、わかった、頑張ってやってみると言って、風呂に入って寝た。翌朝9時に警視庁の久松賢人部長に連絡すると良かった、話はつけておくから、できるだけ早く警視庁に来て下さいと言い、近くのマンションの部屋も本木徹子のために用意すると言ってくれた。

 これから出かける支度をして、警視庁に向かいますと言った。警視庁に着いて、昔いた部屋に入ると、久松賢人部長と特殊・捜査チームの女性秘書、金子真弓さんが待っていて挨拶した。以前のメンバーは、君がいなくなってから機能できないとわかり解散したと言った。

 そして久松部長の部屋に呼ばれて特殊・捜査チームに君の様な優れて予知能力が不可欠だと言うことがわかったので、少しでも特殊能力のありそうな警察官をに呼んで、君に、彼らの能力の可能性を判断してもらい、可能性のある者は特殊訓練をして、一人前に育てて欲しいと言われた。

 明日中には、メンバーを決めて彼らの能力判定のスケジュールを考えると言った。現在、全国から女性18名、男性18名が候補に挙がっていると言われた。一度に4人ずつ、9クール、駄目ならすぐ帰ってもらい、残ったものだけを教育していくことになると言ので、本木が了解しましたと答えた。
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