第8話:占い師・家業1

文字数 1,148文字

 占いの料金は、最初安く、お試し料金、10分・千円にしてなら安くて短時間だから見てもらいたい人が多いはずだと言い、2度目以降20分・3千円と考えた。実は、東京の新宿、渋谷、東京、上野、原宿に父の貸しビルがあると言い、上野駅徒歩5分20畳、10坪、月7万円、東京駅徒歩8分、20畳、10坪、月10万円だと言った。

 どこが良いかなと徹子が明美に聞くと
「中高年狙うなら1番は東京、2番目は上野、若者を狙うなら1番原宿、2番目は新宿、渋谷だろうと明美が言い、長く付き合うなら中高年の方が良いし金離れも良いと考えた」。
 すると家からの近さを考えると上野だと言うと、
「じゃー、そーしたらと良い、礼金、敷金はと聞かれ、1ヶ月、6ケ月が相場だと言った」。

「そして明美が、私、面白そうだから占いの仕事に100万円を投資するよと言い、儲かったら配当金をもらえればいいやと言った」。
「一美が、私は、出せないと言うと、別に、良いのよと言った」。
「そして、試しに、ここで最初に明美の占いをして、次に一美の占いをして上げると言い、人の少ない奥の席に移動した」。

「そして明美を正面に座らせて、2分じっと見て、左右を手相を1分ずつ、見て、結果を箇条書きのようにして話すようにした」。明美をじっくり観察して5分後、
「まず疲れてますねと言い、風邪や体調不良に気をつける事。お酒の飲み過ぎがあるので控えるようにストレスで夜遅くの食事かアルコールのせいか、ちょっと太り気味」と言った。最後に「一番気をつけることは休養と夜更かしをしない事、ゆっくり食事してストレスをためないようにする事」と告げた。

「最後、もし間違ったらごめんと言い、大きな悩み事があるでしょう、それは自分の将来と家族のことかどっちかですねと言い、その悩みに押しつぶされそうですねと言った」。
「すると、一美が、何で、そんな事までわかるのよと驚いた様に言った」。

「一美が図星です。今、銀行で彼氏が出来、結婚して欲しいと言われている
のだけれど奨学金も、まだ返し終えてないし第一、母と、弟を置いて自分だけ
幸せになるわけにはいかないと悩んでいると率直に言い、真面目に相談に乗って
くれないと言い始めた」。すると、
「徹子が奨学金の返済残高は後いくらと聞くと80万円と言い、いつ頃、返済できるのと聞くと、あと半年で返せそうだと言った」。

次に
「実家の経済状態はと聞くと弟の稼ぎと母の稼ぎで、やっていけると言った」。それなら、
「彼に半年待ってもらうか80万円の残金を立て替えてもらい、近いうちに結婚するか、
どっちかねと言った」。
 大晦日の紅白歌合戦を見て、近くの帝釈天に初詣でに行き、これからの人生がうまくいきますようにとお願いして帰って来た。正月は1977年1月6日まで家でゆっくりした。
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