第4章 ご褒美を用意する。

文字数 484文字

私の1番のご褒美は、から揚げをしこたま食べること。
カロリーも体重も気にすることなく、好きなだけ食べるときが幸せな瞬間なのだ。

不妊治療には、痛みを伴う治療が多い。
子どもを授かりたい一心で受診するのだが、痛い治療を楽しみに病院に向かう人なんていないだろう。
この苦痛を乗り越えるために、用意してほしいのが「ご褒美」なのだ。

私には、たくさんのご褒美がある。
から揚げをはじめ、ケーキにスナック菓子、美容院にネイルなど、ツライ治療のあとはご褒美を必ず用意していた。病院に向かうときも、治療が終わり家でケーキをおいしそうに食べる、自分の姿を想像してはニヤニヤしていたほどだ。

治療自体はツライけれど、その先にある楽しいことを想像すれば、苦痛は案外軽く乗り越えることができる。
特に、判定日のあとは、ご褒美を用意しておくと効果はてきめんだ。陰性が出たとしても、その先に楽しみがあれば、意外と気持ちを切り替えることができた。

そう、ご褒美は無敵なのだ。

頑張っているからこそ、心は崩れてしまいやすい。
それでも、何とか穏やかに、日々の治療を乗りきるために「ご褒美」は必須。
心に栄養をあげていこう。
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