#07 小さな訪問者
文字数 890文字
トントントンッ!
トントントンッ!
トントントンッ!
トントントンッ!
ふたりは窓に駆け寄ると、外に10センチくらいのかわいらしい女の子がいました。
白い息を吐きながら、小さな小さな手で、窓を一生懸命たたいています。
そう、このかわいらしい女の子が、あの小さな小さな靴の持ち主なのです。
その証拠に、もう片方の足に全く同じ銀の靴を履いていました。
小さな小さな女の子の背には、妖精の特徴であるかわいらしい小さな小さな
妖精は部屋の中に入るなり、まわりをきょろきょろとし、なにかを探しているようです。
ノエルは、ビンから銀の靴を出すと、妖精に向かって言いました。
靴に気づいた妖精は、
しかし、どういうわけか、目の前にある自分の靴を履こうとはしません。
妖精の足に銀の靴がぴったりと収まったとき、なにもかもが一瞬にして元に戻ったのです。