#02 ノエルとニコラ
文字数 731文字
雪に見とれていたノエルを差し置いて、先に眠ってしまったのでしょうか?
さあ、どこへ行ったのでしょう。
すると、二コラがズボンをずるずると引きずってやって来ました。
自信満々に笑みを浮かべるニコラでしたが、その姿はあまりにも不格好でした。
幼いニコラの体には、お父さんのタキシードは大きすぎます。
幼いニコラの体には、お父さんのタキシードは大きすぎます。
ノエルは、お母さんの口ぶりを真似て、ニコラを注意しました。
……だって、大好きなお母さまと約束したのですから。
ニコラの面倒は、自分がちゃんと見ると!
ニコラは、ぷっと頬を膨らませました。
……だって、大好きなお母さまと約束したのですから。
ニコラの面倒は、自分がちゃんと見ると!
ニコラは、ぷっと頬を膨らませました。
仲のよいふたりでしたが、どちらが“姉”か“兄”かになると、きまって言い合いになるのでした。
ノエルはニコラを“弟”と思い、ニコラはノエルを“妹”と思っていましたから。
ノエルはニコラを“弟”と思い、ニコラはノエルを“妹”と思っていましたから。