第11話
文字数 285文字
堀木はいつも、夜寝る前にホットミルクを飲みながら本を読むことを日課にしている。
今晩も彼は、ソファーに腰掛けて読書にふける。
そして、たかひろは堀木の膝を枕にして寝そべったままゲームに励む。
それが彼らの日常である。
堀木は最後の一口のホットミルクを口に含むと、たかひろに口づけた。
「うえっ、おいら牛乳嫌いって言ったじゃないですか!」
たかひろは大げさに顔をしかめた。
こんな、なんでもない日常を分かち合えるのが嬉しい。
彼と過ごす一瞬一瞬が眩しくて、きらきらと輝いている。
堀木はたかひろの大げさなしかめ面を、まぶしそうに目を細めて笑って見ていた。
玄関の呼び鈴は今夜も鳴らない。
「完」
今晩も彼は、ソファーに腰掛けて読書にふける。
そして、たかひろは堀木の膝を枕にして寝そべったままゲームに励む。
それが彼らの日常である。
堀木は最後の一口のホットミルクを口に含むと、たかひろに口づけた。
「うえっ、おいら牛乳嫌いって言ったじゃないですか!」
たかひろは大げさに顔をしかめた。
こんな、なんでもない日常を分かち合えるのが嬉しい。
彼と過ごす一瞬一瞬が眩しくて、きらきらと輝いている。
堀木はたかひろの大げさなしかめ面を、まぶしそうに目を細めて笑って見ていた。
玄関の呼び鈴は今夜も鳴らない。
「完」