【考察・テーマ、メッセージ】

テーマと小説を通して伝えたいメッセージを明確にする大切さ。

自分の小説について、テーマやメッセージを聞かれたとき、あなたは明確に答えることができますか？この答え方一つで、その小説に面白味があるのか、焦点があっているのかなどが分かります。

例えば、テーマを聞かれる。
A.愛
こういうのは一番ダメなタイプ。
ここで答えなきゃならないのは
”どんな”愛かについて。そこが答えられない人は、自分が思っていることは、人にも伝わると思い込む、独り善がりな人。

どれくらい、自分が考えていることを明瞭に相手に伝えることが出来るのか。それが出来る人は、小説の中でも”人に伝えよう”という気持ちが表れてくる。
なので例えば最低でも「○○のような○○の愛」これくらいは言えなければいけない。
例１：周りが見えなくなってしまうような、情熱的な愛
例２：どんな犠牲も厭わない、自己犠牲の愛
例３：出逢った瞬間から惹かれ合うような、運命的な愛
こんな感じ。もっと詳しく書けるのであれば、なお良い。

ではメッセージについて。
このテーマに対して、小説を書くのだがその小説を通して何を伝えたいのかという事。これが明確でないものは、焦点がズレていきます。

例２：どんな犠牲も厭わない、自己犠牲の愛
のテーマで、
【あらすじ】
今まで誰も好きになったことのない主人公は、毎日何となく過ごしてきた。親が資産家な為、お金に困ることもなく好きなことが出来たが、何をやっても夢中になれない。しかし、ある日主人公は夢から異世界に転生される。それは、まだ幼い頃父と一緒に遊んだ”ゲームの中の世界”だった。

【内容】
その中で、主人公は魔王に囚われた弟を救うべく、男のようななりで戦うある一人の姫君に出逢う。初めはゲーム感覚で彼女の手伝いを始めた主人公だったが、この世界の中で、いろんな人に出逢い考え方が変わり、生きる姿勢も変わっていく。それがリアルにも次第に現れ、主人公が成長をとげる。すると今まで主人公のことを気にもとめなかった人や遠巻きに見ていたような、周りの人間が彼に話しかけてくようになる。最終的には、何となく過ごしてきた主人公にやりたいことや、目標が出来る。

という物語を書くとしよう。これを通し読み手に何を感じて欲しいのかが、メッセージ。
この物語だったら”自分が変われば、周りも変わる。充実した日々を送れるかどうかは自分次第である”こういうこと。

こう考えると、小説を書く前にはじめに考えなけれならないのは”メッセージ”である。そのメッセージをどんなテーマで書こうかなと考えることで、オリジナリティの高さが決まる。