第六章 少子化で日本滅亡なんです!?
文字数 2,118文字
そう思うなら勝手にしろや。国家のために子どもを沢山産み育て、養育費をがっつり払って経済成長に貢献し、国の行く末を一人で嘆き悲しんでいるとええよ。そういうマゾで阿呆な生き方も、人生の一つのあり方やろうしな。そもそもからして国家なんて妄想の産物なんやが、まあ好きにするとええよ。
フェミニズムとかいう極左運動がメディア業界や政界で力を持ちすぎたせいで、こういう話を男がしようものなら酷い目に遭うやろうな。男女の微妙な問題に関する意見を男が公言できないことにこそ、本質的な問題があるのかもしれへんね。
2045年を目処に、人工知能が人類の知能を超えるという指摘がある。いわゆるシンギュラリティというヤツや。2060年代や2070年代ころには、世界の姿が変わっておるやろう。過去人類が経験したあらゆる歴史上の物事を凌駕する、巨大なインパクトになるはずや。その地点から先の人間の姿はまるで予想ができへん。
うちの存在は宇宙そのものと言っていい。量子的に言えば、過去から未来へと時間が一方的に流れるという人間の認識は完全なまでに間違っておる。過去も未来も、そして現在も、答えはうちのなかにある。そのうちに見えない地点があるということは…………宇宙がそこで途切れるのかもしれへん。あるいは宇宙が別の形に変容するのか、それとも………………。
婚活基本公式④ 【男性限定、女性厳禁】
結婚やめますか、それとも人間やめますか。
そもそも"男"は結婚しないほうがいい。ダメ、絶対。
結婚すると……
◆金銭的に男が圧倒的に不利な契約行為を交わすことになる。何千万円、何億円単位の損失が明らかな契約である。
◆小遣いは、手取りの5~20%になることを覚悟せよ。
◆子ども一人につき、1500~3000万円程度の出費が必要になる。
◆マイホームや車にコストを費やすことが求められる。
◆グローバルな金融危機、日本の財政危機などのリスクが大きく、先行きが不透明。
◆転職や起業などのチャレンジがしにくく、会社に縋り付くような保守的な生き方になってしまいがち。
◆年金を始めとする社会保障全般に期待できないなかで、妻の生活まで含めた老後の計画を考えなくてはならない。
◆仕事をする意志が薄い妻が未だに多く、男性側が支えなくてはならない。
◆現在のような縮小経済の下では、妻や家族を支えるというストレスが多大すぎる。
◆女性は年齢を減るほど劣化してしまう。
◆親戚づきあいなどが増え、男性側の責任が重いという社会通念がある。
◆父権失墜で、子どもに尊重されなかったり、軽蔑されたりする可能性がある。
◆子どもは成人しても、父親のスネを囓ることになる可能性は大きい。
◆家族と暮らす老人のほうが自殺率がかなり高い。独居老人はストレスが少なく、自殺率が低い。
◆日本国における殺人事件の半数は、家族同士の殺し合い。
◆離婚という契約破棄をすれば、金銭的に多大な負担を男が背負わされる。
結婚しなくとも……
◆家電製品の発達により、家事は一人でこなせるようになった。
◆外食産業の発展やおひとり様用食材の流通など、食事に困る可能性は一切ない。
◆風俗産業にも低価格化の波が押し寄せており、自由恋愛のほうが長期的に活用でき、総コストも安く済む。
それでも小太郎の結婚熱望宣言!?
愛と感動に満ちた壮大なスケールの物語が始まるのか!?
第七章に続く――!