第四章 結婚は呪いの契約か!?
文字数 1,721文字
婚活基本公式③ 【男女共通】
結婚 = 配偶者が自分の稼ぎや貯蓄の半分を法的に奪うことができる契約
生涯本当に愛し合うてる夫婦なんてな、歴史上のあらゆる国と地域において、どんな社会階層の人間であっても、5%以下だと断言できる。95%の夫婦は、早い段階で相手に愛想を尽かして仮面夫婦になったり、人生のどこかで大きく躓いて愛情を無くしてしまうもんや。そんな夫婦を繋げているのは、子どもの存在や世間体、わざわざ別れる作業が面倒だという怠惰や惰性、そして慣性の法則みたいなもんなんやで。そして最後に残る本質が、結婚という契約の側面や。
つまりや、結婚が契約だとするなら、婚活は自分自身という商品を売りつける行為でもあるわけやな。嘘にならない範囲で可能な限り自分を大きく見せ、相手の話に同調し、喜ばせ、楽しませ、泣き落とし、ときには恫喝まで交えつつ、全力で契約を勝ち取ろうとする行為なわけや。しかも売り込む商品には、3億円とか、8000万円とか、人によっては20億円なんて値札が付いておる。そりゃあ簡単には買えんで。
男女の平均給与
出典:国税庁『民間給与実態調査』
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2013/pdf/001.pdf
これは数字以上に強烈やぞ。現代社会で人一人が普通に生きていくためには、家賃、食費、通信費、水道光熱費、交際費、税金、年金なんかで、どうしたって250万くらいのコストは掛かるもんや。その固定コストを引いた分が、その人間の余裕となる。
男性のほうは一人260万くらいの余裕があるのに、女性のほうは生き残るだけでもカツカツ……。それに化粧とか服、ランチ代やスイーツ代で、生活コストはどうしたって女性のほうが高くなり気味だ。わかっていたことだが、こうして見せられるとショッキングだな……。どうりで、貧困女子なんてニュースになるわけだ。
男は最悪、ホームレスやって生きていけるやろ。せやけど女は、容易にそういう道を選び取ることも叶わんもんや。尤も、腹の据わりようは男女逆で、男はいつも女々しくて、女はいったんこれと決めたらテコでも動かないところがあるんやけどな。
次回、まさかの男は結婚するな宣言!?
いきなり婚活講座終了なのか――!?
第五章へ続く――!