イタズラっこ

文字数 298文字

 Faculty roomは、燃えているよりも暑かった。夏そのものが青空をかなたの背後にして、太陽そのもののように入り込んだようだった。
 いったん萎びたキノコのようになったセンセイたちは、やはりそれはいったんではなくて、そのままずっと萎びたキノコだった。こんなんならオレっちを呼ぶことないじゃないか。
 ムダに臭い汗かいちゃったぜ。
 どうせちびっ子どものイタズラだ。まらヤラカシタというにすぎない。
 こんなに汗みずくじゃ、オイシャサンゴッコもできやしない。シテヤラレタ。
 オレはわきの下からマンゴーフルーツを二つばかり取り出すと、お手玉に興じたが、ぐうぜん口に入ったそれを食っちまった。
 まったく。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み