第2話 1年なげーーー

文字数 700文字

産まれて1年。
お母さん、お父さんは
「今年ももう終わりか。1年なんてあっという間だな。」
とよく口にしていたけれど、僕からしたら長い。長かった。本当に。
ずっとベットの上で、寝るか、泣くか、排便するかしか出来ない1年。
2ヶ月前ぐらいから、ハイハイを覚えたけど、まだまだ移動範囲は狭いし、何か触ろうとしたら全部先に取られるし・・・
お婆ちゃんとかお爺ちゃんとか来たら、愛想振りまかないといけないし・・・
お母さんのおっぱいの味も飽きたし・・・

産まれて6ヶ月ぐらい経った頃から、離乳食とやらを食べ始めた。
まずい。不味すぎる!!!!
シャバシャバで味薄いし、これだったらお母さんのおっぱいの方が良い!!!!
まぁまだ喋れないから、目で訴えたり、泣いたりするけど、全く気づいてもらえません。
世の赤ちゃん友達(略してアカトモとでも言おうかな)も同じ気持ちだろうな。

最近、お母さんの友達やらが3人集まって、そのうち1人は僕と同じぐらいの女の子を連れてきた。
隣同士で僕らは寝ていたり、見つめ合ったり(目がくりっとしてめちゃくちゃタイプだった!!!!)してた。
みんな知らないだろうけど、赤ちゃん同士、特に年齢近い者同士は
「うーーあーーー」
「うあーーうーあ、、」
という感じで会話ができる。
(こんな感じで告白したけど、好きな子がいるらしい。その人は時々遊びに来る、従兄弟の大学生らしい、、、僕のライバル。僕は諦めない!!!)
その子の話を聞いてても、僕と同じように退屈してて、1年長いよねっていう話になった。

こんな感じで僕は健やかに育ってます。一歳も楽しみます。
最後にひとこと、、、、
「赤ちゃんだからとみくびるなよ!!大人たち!!!!」
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