第3話 進化途中の悪ガキ

文字数 725文字

私、2歳の辻村泰と申します。
一昨年の3月13日という何の変哲もない日に爆誕しまして、今日で2歳です。

いやー2歳ですか。2歳になって色々できるようになってきました!!!
こうやってね、敬語も挨拶もできるようになってきて・・・
んな訳あるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

はい。ただの親の真似。少し敬語を使ってみたものの、めんどくさいね敬語。
我ら赤ちゃんは一日中、お母さんと一緒にいるから、案外色々言葉は覚えてるんだよねぇ。
ただ、喋り方がわからない・・・
敬語もその一つ。この間、お父さんのお母さんが来てた(こういうのをお婆ちゃんっていうらしい)。その時に敬語をお母さんが使っていたのを聞いて少し使ってみたものの、めんどくさいね。なんでいちいち話し方変えないといけないの?お母さんは声のトーン2つぐらい上がってたし。
大人も大変なんだねぇ。まじヤベー(これは7つ上の兄貴が使ってた。使い方合ってる??)。

僕自身、ハイハイから少しずつ歩けるようになってきましたぁぁぁぁ!!!
行動範囲が広がって、色々お家を詮索できるようになった。
これで、たくさん冒険してたくさん学んでいきたいと思います。
こういう気持ちの僕なのに、学びたい意欲が強い僕なのに、いつもお母さんは何か触ろうとしたり、物を落としたりすると、怒る・・・
そういう時、僕は反抗して思いっきり泣き叫んでやるんだ。
「どぅああああああああああああ!!!!!」
「いぎゃゃぁぁぁぁあああ!!!」

そうするとお母さんはいつも悲しい顔をする。どうだ!まいったか!!!
僕の勝ちだ(ニヤリ)

いつもいつも僕を子供扱いしやがって!!!
僕はもう大人なんだ!!!

こうして僕は悪ガキの階段を2歳からすでに歩んでしまっていた・・・
将来が思いやられる・・・
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