ローレットにまつわるひと悶着

文字数 628文字

というか、今更ですけど天界の食材がそんなに高いんだったら
あんなにポンポン使ったらまずかったんじゃ……
大丈夫大丈夫
むしろ保存の魔法をかけ続ける方が高くつくから
そうなんですか?
というかなんでそんなものがそこそこの量あったんですか?
あれはローレットの趣味だ
ローレットさんの?
あいつは美食と悪食に暴食を掛け合わせたような奴だからな
とにかく何でも食べる
そう言えば、わたし最初食べられそうになりました
そうだったな
まぁお陰で家の屋敷、食材と言えるものはほぼ全種類有るんだよ
そうだったんですね
って、それならローレットさんに許可を取らずに使ったらいけなかったんじゃ?
大丈夫だよ
どうせ次戻ってくるときにまた大量に仕入れてくるだろうから
戻って? ローレットさんどこかに出かけてるんですか?
出かけてることにも気づいてなかったのか……
あ、いえ、単純に時間が合わないのかな~って思ってまして……
ほら、悪魔さんたちって夜型の方が多いじゃないですか?
……まぁそれはいいや
ローレットは今仕入れの旅に出てるところだな
そうなんですか
それなら安心です
安心?
だって、ローレットさんって私を食べようとしてた人じゃないですか……
あぁ、なるほど
それなら確かにもう大丈夫だね
はい!
今回の旅では天使を食べてから帰るって言ってたから
それならあんし……え?
だからもうミレちゃんが襲われる事は無いと思うよ?
えーっとつまり……『ほかの天使を食べるから私は安全』ってことですか?
そうだよ?
全然大丈夫じゃなかったですー!
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登場人物紹介

ミレエル

天界でお散歩してたら魔界に引きずり込まれた。

もともと純真無垢な子だったが、魔界で生活するうちにだんだんとツッコミ役になってきた。


これからも苦労すると思うけど頑張れ

ジャルミウス

ミレエルが居候することになった屋敷の主

ミレエルをからかうのが割と楽しい

実は結構偉い人

なんか微妙に変態入ってる気がしてきた

うにみゃー

U-238の化身

一匹だけ生き残ったのでそのまま飼うことになった

手のひらサイズのマスコット的存在

ローレット

ジャルミウスの屋敷に使えているメイドさん

とりあえず何でも食べようとする。

よく仕入れと食を追及するための旅に出ていてあまり屋敷に居ない。

サユラム

ローレットが仕入れの旅で連れてきた天使
ミレエルの事をお姉さまと慕っている
普段は天界に住んでいる
意外と頭がいい

ユミナ

うにみゃーが魔法結晶の力で大きくなった姿
基本的に子供っぽいしゃべり方をするが、なぜか演技であれば流暢にしゃべる
普段は有害性を抑えている

魔王様
ミレエルが公園で出会った子
古めかしい言葉でしゃべる

邪神さま

廃墟に閉じ込められてた女の子

いろんな姿に化けて悪戯をしていたらしい

今はミレエルの姿をまねている

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