閉じ込められてのひと悶着
文字数 436文字
ふぇえええん
あー、いや……一応脱出方法はあるはずだから
ほんとですか！
よかった……
……たぶん
……たぶん？
あーえっと……その部屋、数千年以上起動したことが無かったから……
すうせ……！
動かしたせいで壊れたりしませんよね？ この部屋……
あぁ、それは大丈夫！
保存の魔法がかかってたから
あぁ、それなら安心……
じゃなかったですよ！
ちゃんとあるんですよね！？ わたしがこの部屋から出る方法！！
あぁ、あることはあるから大丈夫
な、なんか不安になるような言い方ですね……
それで、どうすれば出られるんですか？
……忘れた
……へ？
ごめん！ 正直、まったく思い出せない！
どーしてそんな大事なこと忘れちゃうんですかー！！
あーいや……ね？
……千年以上も前だったからさ
確かにそうかもしれませんけど―！
そうだ、一個思い出した
部屋の真ん中によくわからん銅像あるでしょ？
あ、はい
これですか？ ﾍﾟﾀｯ
ゴーッ！
ちょ！ なんですかこの音！？
それに触ると部屋に水が流れ込むから気を付けてね？
先に言ってくださいよー！！！
