その晩のひと悶着

文字数 714文字

その晩
まさか、あの子が魔王様だったとは夢にも思いませんでした……
でもきっと、仲良くなれますよね
というか、魔王様って同い年位だったんですね……
いつかまた遊びたいなぁ……
……すぅすぅ
ミレちゃんが寝静まった後
夜分遅くにすまんのう
おや、お久しぶりです
魔王様
まさかあなたの方からお見えになられるとは……
いや、まぁ……の
そういえば、あの子と遊んでくれたようで……
あー……妾の事に気づいておらなんだようだったがのぅ
みたいですね
魔王様だって伝えたらすっごい驚いてましたから
つたえてしもうたか!?
えっと、まずかったですか?
いや、その……折角仲良くなれたのだからもう少し友達のままでいたかったなぁと
あぁ、それなら多分大丈夫だと思いますよ
本当かえ?
えぇ、そのことを伝えた後も「また遊びたい」って言ってましたから
そうなのか、それならよかったのじゃ
ただ、魔王様の事同い年ぐらいだと思ってるみたいですけど
まぁ、それならそれでよかろう?
まぁ、魔王様がそうおっしゃるのであれば
人間界には「愛があれば年の差なぞ関係ない」という言葉があるそうじゃしの
魔王様、それ多分用法違います
何を言うか、現に妾と彼女……
……そういえば、名前を聞いておらなんだな
あぁ、「ミレエル」と言います
ミレエルというのか……
ふむ、ミレ殿と妾ほどの年の差があっても仲良くなれたのじゃ
まぁ、年の差6桁以上ありますもんね
だからこそ、今使わずしていつ使う言葉なのじゃ?
確か、恋愛方面の言葉だったんじゃなかったかなぁと
なるほど、恋愛か……
よし決めた!
妾はミレ殿と恋仲になるぞ!
おー!
頑張ってください!



ところで、恋仲になるって具体的にどうすればいいのじゃろうか?
あー……とりあえず逢引にでも誘ってみては?
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登場人物紹介

ミレエル

天界でお散歩してたら魔界に引きずり込まれた。

もともと純真無垢な子だったが、魔界で生活するうちにだんだんとツッコミ役になってきた。


これからも苦労すると思うけど頑張れ

ジャルミウス

ミレエルが居候することになった屋敷の主

ミレエルをからかうのが割と楽しい

実は結構偉い人

なんか微妙に変態入ってる気がしてきた

うにみゃー

U-238の化身

一匹だけ生き残ったのでそのまま飼うことになった

手のひらサイズのマスコット的存在

ローレット

ジャルミウスの屋敷に使えているメイドさん

とりあえず何でも食べようとする。

よく仕入れと食を追及するための旅に出ていてあまり屋敷に居ない。

サユラム

ローレットが仕入れの旅で連れてきた天使
ミレエルの事をお姉さまと慕っている
普段は天界に住んでいる
意外と頭がいい

ユミナ

うにみゃーが魔法結晶の力で大きくなった姿
基本的に子供っぽいしゃべり方をするが、なぜか演技であれば流暢にしゃべる
普段は有害性を抑えている

魔王様
ミレエルが公園で出会った子
古めかしい言葉でしゃべる

邪神さま

廃墟に閉じ込められてた女の子

いろんな姿に化けて悪戯をしていたらしい

今はミレエルの姿をまねている

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