(四)―4
文字数 270文字
「三人組がマンションの防犯カメラに写っていたんだよ」
「ち、違う、俺じゃねえ」
「では誰なんだ」
「近田さんと高木だよ、俺は一緒にいただけだ」
「うそつけ。拳銃を持っていただろ」
福山は、今度は男の右足を撃った。
大きなうめき声を上げながら「嘘じゃない、嘘じゃないんだ、俺にはそんなことできねえよ……、だから許してくれ」
「許せると思うか、人の妻と子どもを殺されて」
男は福山の方を見た。
「お前、警察じゃないのか」
「警察だよ。そして殺された女と子どもは俺の妻子だ」
「わ、悪かったよ、だからさ、逮捕してくれていいからさ、命だけは助けてくれ……」
(続く)
「ち、違う、俺じゃねえ」
「では誰なんだ」
「近田さんと高木だよ、俺は一緒にいただけだ」
「うそつけ。拳銃を持っていただろ」
福山は、今度は男の右足を撃った。
大きなうめき声を上げながら「嘘じゃない、嘘じゃないんだ、俺にはそんなことできねえよ……、だから許してくれ」
「許せると思うか、人の妻と子どもを殺されて」
男は福山の方を見た。
「お前、警察じゃないのか」
「警察だよ。そして殺された女と子どもは俺の妻子だ」
「わ、悪かったよ、だからさ、逮捕してくれていいからさ、命だけは助けてくれ……」
(続く)