第4話

文字数 2,510文字

・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8456gl/4/

ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 誘拐された南条財閥の孫を助けるために、久我島にたどり着いた俺をまっていたのは、軍隊並みの攻撃だった。

ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

沖縄での休暇の一日後、俺は奄美大島から南条財閥がチャーターしたセスナで久賀島へ向って飛んでいた。
確かに、南条財閥は小型原爆以外のものは準備しててくれていた。
背後の座席には、武器を積め込んだ大きな戦術パックが積み込まれている。

「ここで降下してくれ」雇われパイロットが言った。
「ここって。まだ、海の上だぜ」
「久我島の上まで飛べば、奴らがレーダーで気がつくぜ。」
夜空の中を俺は海へ向かって、戦術パックとともに降下していた
パラシュートはまっ黒に染められていた。海に俺の体は突っ込んだ。
後から武器のパックが投下する。さらに海中に落下すると自勣的にふくらむゴムボートが降下して来た。
 ゴムポートに向かってしばらく泳ぎ始めた俺に、
予想外だ、突然、背後からナイフが襲ってきた。
久我島を警戒するフロッグマンだ。
どうやら俺のパラシュート降下は、久我島の監視センターですでに発見されたらしい。
俺は、自分の体を相手にひきよせ、相手のナイフを持つ腕をかかえ、潜り込み、右ひじで相手の水中グラスをたたきわった。
フロッグマンは急に眼がみえなくなった。ナイフを奮い取り、背後から思い切り相手の延髄にぐさりとを突き刺した。体が急にグニャリとして重さが消え、死んだ男は静かに墓場の海底へ沈んでゆく。
ようやくの事で、俺はゴムポートへ泳ぎ着
いた。
空が急に明るくなった。曳光弾だ。
爆音をあげて、攻撃ヘリ、ヒューイコプラが飛来してきた。
俺を運んだセスナ飛行機も発見されたようだ。
攻撃へリの前部スポンソンから機銃弾が哀れなセスナにたたき込まれた。
セスナには武器はない。反撃のチャンスなく、セスナは爆発した。
「運のないやつ。アーメン」俺は十字を切った。パイロットの名前も知らなかった。今度はこちらがやられる順番だ。
落ちついてはいられないぜ。
ヘリはサーチライトをつけ海上を硝戒している。
俺はゴムボートごとカメレオンーシートをかぶった。
ヘリが通りすぎるのに無限の時間がすぎていくような気がした。
どうやら、ヘリは通りすぎたようだ。
海岸へ辿り着くためカイを使ってこぎ始めた。

久賀島、島の周囲は10Kmもないだろう。
東西、南北、それぞれ2・5Kmくらいかド奴らは、島の中央にある標高412mの中腹に小屋を設け、見張りをつけている。

と俺のクライアントである南条財閥のドンである南条剛造は言っていた。本当の情報かのわかるものか。
しかし、この警戒は何だ。俺はどこの国の軍隊を相手にしているんだ。
ようやく島の 砂浜、北東浜ヘゴムポートを引きあげる。
その時耳元を弾がとおりすぎた。歓迎のあいさつか。どうやら相手はノクトビジョン(暗視装置)を使っているらしい。おまけに消音銃だ。
 海岸の岩陰に俺はクギづけになった。その間、俺は火線をさけながら、武器パックに装備されたオートバイをセットアップした。
そいつは自衛隊用特別仕様車であるホンダ
XL250を改良したものである。厳しい走行
件に耐えるためフレームは材質変更強化され。エンジン出力も22馬力までひき上げられてい’る。通常のマフラーの後にもう一段マフラーが着けられている。
光を反射しそうな部分はすべて黒塗りされている。ハブもツヤ消しだ。
リヤガードとフロyトガードも増設されている。ヘッドライトにはストーンガードがつけられている。
ただ自衛隊用仕様車に付いている部品で不必要なものはとりはらわれていた。
野戦用無線器などはつけられていない。
連絡先など今の俺にはないからだ。

 俺は右ももに反射止めが施された小銃用銃剣を付け、左袖部分には信号銃。さらに軽量ヘルメットをかぶる。顔にドロースを塗り、靴はピプラムソールのあみ上げ靴に変えた。
タイヤはもちろんサンド用のタイヤをはいている。準備を一分で仕上げた俺はウィポン類をパックサックに積め込み、火線の飛んでくる方ヘオートパイをキックした。ジグザグに動き、銃弾をさける。
相手が近距離になった時、俺は片手で、H&K33KAIアサルトライフルを連射していた。30発の全弾をたたきこんだところで、相手の火線は消えた。
弾倉を入れ直し、ようやく、狙撃手の側へ辿り着いていた。
七の頃、俺の眼はやっとのことで、暗闇に
なれていた。男の側にM3カー
ビンがころがっている。
俺はオートバイをおり、そいつにゆっくり近づいた。



男は俺がひざまづいた時、ナイフを片手に突きかかってきた。

俺はかろうじて、その一撃をさけ、ア
サルトライフルの銃床で、頭の頂点をなぐ
りつけた。倒れた男のノドブエを俺は銃剣でかき切った。
 今度は上空から、先刻のヘリが降下して
る。スポンソンから重機銃弾が飛んでくる。
俺は再びバイクにまたがり、目の前にあるこの地域に多いアダソ樹林に逃げ込もうとした。
ウィリーを使いバランスをとったが、一瞬、転倒した。ヘリは上空でホバリングし、一人の男がハシゴをつたわって降下してきた。

どうやら俺が機銃弾に当ったと勘違いしたらしい。
俺はうずくまったままだ。

男はM16アサルトライフルを構えこちらへ
近づいてくる。
2m程に近づいた。所で、俺は体を反転させ、相手の一連射をさけ、先刻のナイフを相手のみけんへ突き立てていた。
 飛び上がった俺は左腕装着の信号銃を抜き、ホバリングしているヘリのコックピットめがけ、信号弾を射ち込んだ。
ヘリは急上昇しようとあせったが、内部で
信号弾が発火し、火だるまの2人の男が落ちてきた。ヘリは回転しやがて、側のアダン樹林へ突っ込み燃え上がる。

 相手の増援がこないうちに姿を隠さなけれんばならない。

ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所




ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

俺。横浜にいる旧いタイプの私立探偵

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み