(四)
文字数 265文字
それから三ヶ月後。瀬高有紗は仕事を終えて帰宅した。
家では例の如く、頭に寝癖をつけたままの松橋明がTシャツとトランクス姿で晩ご飯を作ってくれていた。
有紗は着替えて食卓につき、野菜炒めを小皿にとり始めた。
すると明が、二人分のご飯茶碗を食卓に置き、席に着き箸を取りながら「そういえばさ」と口を開いた。
有紗は何か嫌な予感がした。この会話、以前したような気がしたからだ。
取り終えた野菜炒めを小皿から箸でひとつまみして、明が持ってきてくれたご飯茶碗の上にそれを乗せながら何気ないふうを装いつつ「なぁに」と有紗は返事をした。
(続く)
家では例の如く、頭に寝癖をつけたままの松橋明がTシャツとトランクス姿で晩ご飯を作ってくれていた。
有紗は着替えて食卓につき、野菜炒めを小皿にとり始めた。
すると明が、二人分のご飯茶碗を食卓に置き、席に着き箸を取りながら「そういえばさ」と口を開いた。
有紗は何か嫌な予感がした。この会話、以前したような気がしたからだ。
取り終えた野菜炒めを小皿から箸でひとつまみして、明が持ってきてくれたご飯茶碗の上にそれを乗せながら何気ないふうを装いつつ「なぁに」と有紗は返事をした。
(続く)