ひとひらの落ち葉

文字数 225文字

道すがら
家の軒先に木彫りの熊があると思って
どんな意味があるのだろうとよく見てみれば
ひとひらの落ち葉でした

人は「見ている」ものを
「見たことがある」ものとして捉えるから

私は「落ち葉」を
ぱっと見て「木彫りの熊」と思ったけれど
私が「木彫りの熊」を見たことが無ければ
一目見た時に「落ち葉」と分かったかもしれない

でも
事実を「事実」としてしか
見ることが出来ない世の中は
きっとつまらないと思うから

柳の木の下には幽霊がいると
信じられる世の中の方が
きっと楽しいと思うから

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み