小さな淋しさ

文字数 254文字

青い空の下
緑の草が生い茂る原っぱの中に
ポツンと取り残されているサッカーボール

誰が落としたのかな
落とした子も、落とされたボールも
きっと淋しさを感じているんだろうな

近くの家の玄関前の植木の枝に取り残された
金の球体のクリスマスの飾り

クリスマスには鮮やかに光っていた
イルミネーションは取り外されているけれど
また今年のクリスマスにも
キラキラと明るく輝いてくれると思うけれど
植木にひっかかった金色の球は
少しだけ淋しさを感じているんだろうな

決して目立つわけではない
そんな小さな淋しさが世界には溢れている
私がここにいることも

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