第12話 坤登場! 会議再開
文字数 1,541文字
悠が艮を制し、その身を拘束しようとした時、発生するはずのない黒い霧が発生し新たな人語を話す人獣型が現れた。
謎の魔物:
「ちょっと艮ちゃん。なんであなたが倒れてるのよ。師団長何人か殺しに来たんでしょ?」
艮:
「うるさいよ坤。傷に響くだろ、声量下げろ。」
坤:
「せっかく心配してあげたのに。で?艮ちゃんを傷付けたのはだれ?」
先ほどまでオカマ口調だった坤だったが急に低くドスのきいた声で問い詰めた。
悠:
「俺だよ。お前が人間をロボットに変えた坤か。」
坤は悠の方を睨みつけ
坤:
「そうあなたが艮ちゃんを。そうよ、私が人間たちをロボットに変えたのよ。それが私の能力だし。私は触れた生物を自分の好きなように改造できるの。まぁ生物だけだけど。」
悠:
「聞いた通りのマッドサイエンティストだな。それでお前も俺らを殺しに来たのか?」
坤:
「違うわよ。私は艮ちゃんのお迎え。戦いに来たわけではないわ。あなた強そうだし今戦うのは得策ではないわ。好戦的な艮ちゃんもやられているわけだし。」
坤は艮を担ぎ足元に霧を発生させ、
艮:
「おい悠、次は負けないぞ。絶対負かしてやる。」
坤:
「じゃあね。」
逃走した。
スターク:
「悠、いいのか逃がしてかなり厄介なやつっぽかったぞ。」
悠:
「まぁ、艮はかなり重症だったしすぐに攻めてくるってことはないだろ。それよりすぐに会議を再開しよう。」
悠:
「彩音、準備の指示を頼む。1時間後に再開だ。」
彩音:
「はい。」
師団員が準備を進めている中、翔たちが別室にいた悠のもとに赴いていた。
翔:
「悠お前が第1師団長だったんだな。」
悠:
「あぁ、言えなくて悪かったな。」
翔:
「どうして言ってくれなかった?俺らが弱いからか、頼りないからか。なぁ悠!」
悠は小さく首を横に振り
悠:
「違うよ。俺が弱いからだ。俺に覚悟がないから言えなかった。納得できないかもしれないが理解はしてくれ。」
翔:
「お前はどうなんだよ!どうしたいんだよ!頼むから本音を言ってくれ。」
悠は後ろを振り向き
悠:
「これは俺がどうしたいって話じゃないんだ、ごめんな。翔たちとの学校生活は楽しかったよ。でも、俺にそっちの世界は眩しすぎた。」
悠は会場へと向かった。翔はどんどん遠のく悠の背中を見て何とも言えない気持ちを抱いた。
氷室:
「悪いが理解してやってくれ。」
翔:
「氷室師団長。」
立ち呆けていた翔に涼介が話しかけてきた。
氷室:
「あいつは今相当な覚悟のもとであそこに立ってんだ。生半可なもんじゃない。正直、俺も悠にはもう少し、せめて学校卒業までは送ってほしかった。他の師団長も同じ気持ちだったさ。まだ16にも満たない子供の背中に背負わせるもんじゃないと。」
氷室:
「でもな、敵もどんどん強力になっていく。情けないのはわかっているがあいつの力が必要だ。だから理解してやってくれ。」
翔はその話を聞いて拳を強く握りしめた。
スターク:
「涼介、時間だ。悠が呼んでる。」
氷室:
「スターク、わかった、すぐ行く。」
氷室:
「あっそうそう、お前ら。悠のこと知る覚悟ができたら第2師団の基地に来な。教えてやる。」
翔:
「はい、ありがとうございます。」
スタークと涼介は会議会場へ向かった。
スターク:
「良かったのか?悠のことを勝手に教えて。」
氷室:
「どうだろうな。本当は悠自身で言ったほうがいいんだろうが。どうにもあいつらはほっとけなくてな。」
スターク:
「相変わらず、世話焼きだな。妹は元気か?」
氷室:
「おっ聞くか。今度酒の席で熱弁してやるよ。」
スターク:
「手短にな。」
会場に着いたスタークと涼介は各自の席に座った。
悠:
「全員そろったな。では、会議を始める。」
謎の魔物:
「ちょっと艮ちゃん。なんであなたが倒れてるのよ。師団長何人か殺しに来たんでしょ?」
艮:
「うるさいよ坤。傷に響くだろ、声量下げろ。」
坤:
「せっかく心配してあげたのに。で?艮ちゃんを傷付けたのはだれ?」
先ほどまでオカマ口調だった坤だったが急に低くドスのきいた声で問い詰めた。
悠:
「俺だよ。お前が人間をロボットに変えた坤か。」
坤は悠の方を睨みつけ
坤:
「そうあなたが艮ちゃんを。そうよ、私が人間たちをロボットに変えたのよ。それが私の能力だし。私は触れた生物を自分の好きなように改造できるの。まぁ生物だけだけど。」
悠:
「聞いた通りのマッドサイエンティストだな。それでお前も俺らを殺しに来たのか?」
坤:
「違うわよ。私は艮ちゃんのお迎え。戦いに来たわけではないわ。あなた強そうだし今戦うのは得策ではないわ。好戦的な艮ちゃんもやられているわけだし。」
坤は艮を担ぎ足元に霧を発生させ、
艮:
「おい悠、次は負けないぞ。絶対負かしてやる。」
坤:
「じゃあね。」
逃走した。
スターク:
「悠、いいのか逃がしてかなり厄介なやつっぽかったぞ。」
悠:
「まぁ、艮はかなり重症だったしすぐに攻めてくるってことはないだろ。それよりすぐに会議を再開しよう。」
悠:
「彩音、準備の指示を頼む。1時間後に再開だ。」
彩音:
「はい。」
師団員が準備を進めている中、翔たちが別室にいた悠のもとに赴いていた。
翔:
「悠お前が第1師団長だったんだな。」
悠:
「あぁ、言えなくて悪かったな。」
翔:
「どうして言ってくれなかった?俺らが弱いからか、頼りないからか。なぁ悠!」
悠は小さく首を横に振り
悠:
「違うよ。俺が弱いからだ。俺に覚悟がないから言えなかった。納得できないかもしれないが理解はしてくれ。」
翔:
「お前はどうなんだよ!どうしたいんだよ!頼むから本音を言ってくれ。」
悠は後ろを振り向き
悠:
「これは俺がどうしたいって話じゃないんだ、ごめんな。翔たちとの学校生活は楽しかったよ。でも、俺にそっちの世界は眩しすぎた。」
悠は会場へと向かった。翔はどんどん遠のく悠の背中を見て何とも言えない気持ちを抱いた。
氷室:
「悪いが理解してやってくれ。」
翔:
「氷室師団長。」
立ち呆けていた翔に涼介が話しかけてきた。
氷室:
「あいつは今相当な覚悟のもとであそこに立ってんだ。生半可なもんじゃない。正直、俺も悠にはもう少し、せめて学校卒業までは送ってほしかった。他の師団長も同じ気持ちだったさ。まだ16にも満たない子供の背中に背負わせるもんじゃないと。」
氷室:
「でもな、敵もどんどん強力になっていく。情けないのはわかっているがあいつの力が必要だ。だから理解してやってくれ。」
翔はその話を聞いて拳を強く握りしめた。
スターク:
「涼介、時間だ。悠が呼んでる。」
氷室:
「スターク、わかった、すぐ行く。」
氷室:
「あっそうそう、お前ら。悠のこと知る覚悟ができたら第2師団の基地に来な。教えてやる。」
翔:
「はい、ありがとうございます。」
スタークと涼介は会議会場へ向かった。
スターク:
「良かったのか?悠のことを勝手に教えて。」
氷室:
「どうだろうな。本当は悠自身で言ったほうがいいんだろうが。どうにもあいつらはほっとけなくてな。」
スターク:
「相変わらず、世話焼きだな。妹は元気か?」
氷室:
「おっ聞くか。今度酒の席で熱弁してやるよ。」
スターク:
「手短にな。」
会場に着いたスタークと涼介は各自の席に座った。
悠:
「全員そろったな。では、会議を始める。」