「みく」のメモ

文字数 1,153文字

みくが生まれた日の、とある投影機

お話の中では、「僕がよちよち歩きの小さな頃に見たプラネタリウム」ってことになっていたんだけどね。


本当は僕が生まれた直後に、ここのプラネタリウムは一時休館して、この投影機も引退しちゃったんだ

こちらは、みくが生まれるちょっと前。2008年2月頃の写真らしいわ。

休館まであと5か月、ってお知らせがドームに映されていたのね

(余談ですが、作者補足。お話の中では、実在のプラネタリウムや博物館の名前そのものは書かないようにしています。実際にそこで働いている関係者の方が検索して、捕捉されたら作者が恥ずかしいからという理由です。お話の中の情報を検索したら、どこのプラネタリウムなのかというのはバレバレですが……)
「さよならプラネ」っていうお別れイベント期間中に撮影した、投影機のシルエットなんだって

リニューアルオープンしてからの新しい投影機だよ。


僕のだいだいだ~~い好きな投影プログラム、

「まくまくんの星空大冒険!」


ほんの10分くらいの投影なんだけど、何度も何度も見たくなっちゃう素敵な映像なんだよ~っ

みくが連れてってくれたからワタシも拝見したけど、確かに素敵だったわね~


キッズ向けプラネタリウムにもこういう掘り出し物があるなんて知らなかったわ

けっこう各地のプラネタリウムで投影されている番組だから、皆さんも機会があったら是非チェックしてみてね!
みくが拾った石の名前がわかった?

この前ねぇ、とある博物館プラネタリウムへ行ったんだ。

そしたらミュージアムショップに、僕の石そっくりなのが売っていてね。

おかげでやぁ~~っと名前がわかったんだよ~っ

確定したわけじゃないんだけど、たぶん、

「ジオード・クオーツ」っていうみたい

みくがこの石を拾ったのって、いつ頃なの?

僕はよく覚えていないんだけど、

まだお母さんに手を引かれて歩いてた頃でね。

河原をお散歩中に拾って、お母さんに

「はい」って渡したんだって。

だから、えぇと……十年くらい前?

十年も正体不明だった石の名前が、

そんな場所で急にわかっちゃうなんて……

世の中わからないものねぇ

あの、「最後の投影」がDVDに!?

僕が生まれる前の投影が、それも自宅で

観られちゃうなんてすごすぎるよ~っ!

ワタシの魔法では出来ない、


「投影機を動かして星空を見る」

「解説員さんに星空解説をしてもらう」

「同じ日にいた観客を座席に座らせる」が、


ぜ~んぶ出来てるじゃない!

……やっぱり、みくの世界の人間って、

魔法よりもすごい夢を自分で叶えちゃうのよね

今後のこと
僕はこれからもたくさんのプラネタリウムを見に行くから、またメモが集まったら次のページにまとめたいな~
この作品は今日でいったん「完結」設定になるけれど、ページは増える可能性があるから、気付いたらまた見ていただけたら嬉しいわ♪
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登場人物紹介

名前:みく

星や石や虫などの自然が大好き。素直な16歳の女の子。

記憶力が弱くて好きなことを勉強してもすぐ忘れてしまうのが悩みの種。

その対策として、忘れたら思い出せるようにクローバー柄のノートにメモを書くのが習慣。

一人称は「僕」

名前:秘密。教えると魔力が弱くなってしまうから、とのこと。

通称:鏡の魔女

みくの部屋の鏡の向こう側から、みくに話しかけてくる不思議な友達。

年齢も秘密。みくは彼女のことをほとんど何も知らないけど、

彼女はみくのことをなんでもお見通し。

わかっているのは、お酒を嗜むのが趣味なのと、鏡を用いて魔法を使えることだけ。

一人称はワタシ。

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