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文字数 849文字

 船長は、俺が頼んだプールの水を抜くを、
渋々、排水スイッチを押して実行してから。
俺達に自己紹介をした。

「丸々丸の船長、佐藤武司です。あなた方が、爆弾処理の専門家ですか?軍?警察?どちらのですか」

と聞くので。

「フリーランス」

と答えながら、部屋を見回した。
 操縦スタッフは5人。その他、警備の者と
何やら、サービススタッフが二人立って端にいた。ふーん、てな感じだ。

「フリーランスって。アルバイトですか?」

と驚くので。

「腕は1流だ。こいつは、警察や軍で教えている程のな」

と山村を指して言うと。フーッと溜め息をついた。まあ、いつもの事だ。

「爆弾は何処です?」

俺が聞くと。船長は一瞬、目が泳いでから。

「分かりませんが。こんなものが」

と手紙を渡した。そこには、

 『我々は革命組織。人類の夜明け、である。
金にあかせて、贅沢の極みを行う金持ち共と、その運営を行う、強欲な富々カンパニーに天誅を与えるものである。
我々の要求は、この船の爆破である。
我々は人殺は好まない。速やかに下船せよ。
但し、船を10ノット以下に速度を下げると、爆弾が起爆する!以上である』

「下手な文章」

と俺が言うと。

「兎に角、爆弾を見付けて下さい。
もし、無ければ。次の港で、お客様を乗せなければ、なりませんので」

と、まったくガセっぽい話に焦った顔をした。
すると、直ぐに山村が操縦装置の、速度計の
パネルを外し出した。船長は慌てて、

「何をするんですか!」

と止めようとしたので、

「触るな!」

と俺が船長の腕を掴んだ。そして、

「船は自動操縦・・・、みたいなのにして。
全員部屋を出ろ!爆弾があるかも知れない!」

と言うと。副船長だろう、一人のクルーが全員を部屋から追い出し。自分は残った。
 山村は、パネルを外すと。

「あったよ。但し、無線送信機だ。爆弾に速度を教えている。う~ん、これだと何処に有るのかな?近くないと、ダメな筈だが」

と言うので。俺はプールに行くと、機械を梱包から取り出すと。
船内を、サービススタッフの1人と警備担当のボス、二人と共に爆弾を探し始めた。
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