第１話　はじめに

はじめに
　　　　大学時代にはじめてディズニーストアのキャストをやり、はじめはなかなかうまくいかなかった話を昨日のことのように覚えている。どうやったら先輩たちのようにたくさん売れるか？仕事をするたびによく考えていた。先輩たちのアドバイスを参考にしつつ、はじめは、そういった形で日々ゲスト（ディズニーで言うお客様の呼称）の前に立ちゲストサービスをしていった。
　　　
　　　　この頃、商品を売ることに苦戦していた自分は、ただひたすらに商品を紹介しているだけになっていた。

　　　　そんな中、大学の授業で「心理学」という科目に出会った。
　　　　日々のゲストサービスの他に、学んだことをサービスに活かしていこうと考えた。
　　　　ディズニーはホスピタリティーという「おもてなし」を常に意識する。
　　　　
　　　　どんな風にゲストサービスをすれば、ゲストが喜んでくれるか？ 楽しんでくれる？かなどを常に考えることである。
　　　　　
　　　　そして、まずゲストを楽しませる、喜ばせるなどのゲストサービスに立ち返り
　　　　「心理学」でも人の気持ちを想像したり、理解したりするようなことは同じではあったので、改めて多くの商品をゲストに届けることができた。
　　　　
　　　　ここで感じたのは、失敗がありながらも、必ず成功するという意思を持つことであった。学問の知識を経験として活かすということをも念頭にも置いていった。