第3話
文字数 513文字
本や教科書を鞄に納め、帰り支度が終わると紗耶が机の横に立っていた。
「杏、希望の委員になれて良かったね。」
「うん、良かった。」
「杏は学校までどうやって来てるの。」
紗耶は杏の目を見て聞く。
「えと、電車で来てる。」
「じゃあ、あたしと同じだ!一緒に帰ろ。」
弾んだ声で紗耶が言う。
「う、うん。」
杏はどこか戸惑った様子だった。
2人は教室を出て3階から1階まで階段を降りる。
1年は最上階で学年が上がる毎に階が一段下がるのだ。
そういえば、小学生の頃は年長者が年少者を助けるといった雰囲気で
学年が上がる毎に階が上がった。
中学生からは年下が苦労をするシステムに変わるんだな
なんてどうでも良いことを思ってしまう。
駅に着くまで紗耶は色々な話をしたり質問して来た。
小学生時代のこと、好きなこと、好きな人、何が嫌いか、芸能人の話など。
処理しきれない大量の情報が杏の頭を、高速で通り過ぎていくのだった。
正直、自分がなんと答えているかも判別がつかない。
改札の中に入ると電車の方面が違い別れた。ホームに辿り着くとちょうど電車が来たので、すぐに車内に入った。そして、空いていた席に座るとそっと息を吐き出したのだった。
「杏、希望の委員になれて良かったね。」
「うん、良かった。」
「杏は学校までどうやって来てるの。」
紗耶は杏の目を見て聞く。
「えと、電車で来てる。」
「じゃあ、あたしと同じだ!一緒に帰ろ。」
弾んだ声で紗耶が言う。
「う、うん。」
杏はどこか戸惑った様子だった。
2人は教室を出て3階から1階まで階段を降りる。
1年は最上階で学年が上がる毎に階が一段下がるのだ。
そういえば、小学生の頃は年長者が年少者を助けるといった雰囲気で
学年が上がる毎に階が上がった。
中学生からは年下が苦労をするシステムに変わるんだな
なんてどうでも良いことを思ってしまう。
駅に着くまで紗耶は色々な話をしたり質問して来た。
小学生時代のこと、好きなこと、好きな人、何が嫌いか、芸能人の話など。
処理しきれない大量の情報が杏の頭を、高速で通り過ぎていくのだった。
正直、自分がなんと答えているかも判別がつかない。
改札の中に入ると電車の方面が違い別れた。ホームに辿り着くとちょうど電車が来たので、すぐに車内に入った。そして、空いていた席に座るとそっと息を吐き出したのだった。