第4談 犬神家の一族? 猫が三毛の一族の話

文字数 1,225文字

おはようございます。
ちょっとおひさしぶりになってしまいました。

『犬神家の一族』は横溝正史の推理小説(ミステリーと書くよりこの方がしっくりきます)ですが、昭和の時代に角川映画の第一作として一世を風靡しました。そのメディアミックス戦略の成果か、映画を観たこともない人も、小説を読んだことがない人も、名前を聞けば「あぁ、あれね」とイメージが浮かぶはずです。

そのおどろおどろしいイメージに対して、ちょっと文字を変えると全く意味が変わってしまう言葉遊びの一つとして、昭和の時代にオヤジギャグに近い駄洒落が口癖だった私は、「犬が三毛の一族」とよく口にしていました。
因みに、オヤジギャグは平成の時代に捨てた筈ですが、今でも時折顔を出すことがあります。そんなときはどうか笑って許してください。
ところが世の中には同じようにアホなことを考える人がいるもので、今は「犬が三毛の一族」がTシャツや動画にまでなっていますね。

さて『犬神家の一族』に戻しましょう。
映画やテレビドラマとしてこれでもかというくらい映像化されているので、皆さんもそのどれかは観たことがあるのでは?
最近では、この4月にNHKがBSプレミアムで新作を公開したばかりです。

私は「金田一耕助」ファンでも横溝正史ファンでもないので、全ての映像作品を観たわけではないのですが、少なくとも市川崑監督の角川映画と最新のテレビドラマには、犬神家の屋敷として(それ以外のロケ地にも)、岡山の児島にある旧野崎家住宅が使われていました。



この旧野崎家住宅。今は国の重要文化財として管理され、拝観料を取って一般公開されていていますが、すぐ近くに有名な桃太郎ジーンズがあるために、夏休みや週末になると多くの観光客が訪れます。



野﨑家の当主、野崎武左衛門は江戸時代末期の実業家で、塩田王と呼ばれた男。
江戸末期から明治の時代の文化や住宅、当時の塩業にご興味のある方は行かれてみては?




因みに、映画やドラマに出てくるあの湖というか池はありません。(笑)

この旧野﨑家住宅ですが、実は私の父方の祖父が生まれ育った家なので私は三度訪れています。
一度めは私が4歳くらいの頃なので殆ど記憶にありませんが、まだ重要文化財になる前の野﨑家の邸宅だった時代。
二度目と三度目は拝観料を払って見学しましたが、三度目は私が親族と言うことを知った学芸員の方がいろいろ案内してくれました。

え? 私の本名は野﨑かって? いいえ。
祖父は武左衛門から数えて三代目ですが、父は野﨑姓ではないので、私も違います。
父方の家系はまるで犬神家のようにかなり複雑。
姓だけでなく、残念ながら野﨑家の遺産は一円も相続していないのでお金持ちでもありません。(苦笑)

考えてみたら、子供の頃の我が家では三毛猫を飼っていたので、「猫が三毛の一族」でした。(笑)

お後がよろしいようで、今日は短いですがこの辺で。


老人は死なず、死ぬ前に自分の『ファミリーヒストリー』でも作ろうかな?
(2023.5.12)
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