第7話 希望と絶望、恋愛と創作について

文字数 1,226文字

さて、そろそろ終わろうか。
そうだね、終わろうか。

恋愛と創作… ちょうど、投稿小説サイトにはお似合いのテーマだったんじゃないか。

おいおい、まだ続けようぜ。

このチャットノベルって形態だと、カタイ話もマイルドになりそうで、いいんじゃないか?


表情があるだけで、だいぶ違うもんだな。

作者も、表情を見て、そこからセリフをつくっていたよ。

小学生向けの学習参考書みたいで、最初は抵抗もあったけど、やってみると、面白いもんだな。

では、まとめようか。

真実・ホントウのことなんて、わかりゃしない。


仮定の話だ、ぜんぶ。

昔々の人間、人間に限らず、さまざまな生命は1つだったとしよう。

1つだったものがバラバラになって個我が生まれたとしよう。


すると、「記憶」も当然バラバラになるわけだ。

すると、文を書く、物を言う、人がそうする理由は、何かを伝えたい、つまり「わかってほしい」願望があるからだろう、と考えられる。

言葉は、何か言いたいために発するんだろうからね。

で、きみは何をわかってほしくて、何を伝えたいのか? と訊きたいんだろう?


昔々は1つだったことを想い出せ、ってか?

承認願望だよ。突き詰めてみれば。

自分がここにいることを、まわりから認められたいのだよ。

生きているだけでいいのにね。

やることをやって、お金を稼いで、よく働き、よく食べ、よく眠り、それで全くいいのにねえ。

なぜ、それだけで済まないんだろう。

何をわかってほしくて、書いたものを人に見せたり、人と何かしゃべくり合ったりしているんだろう。

おい、キノコ。

ソクラテスが友達に言われていたぞ、

「お前、そんな考えてばかりいては、破滅してしまうぞ。節度を保って考えろ。節度を越えたら、破滅する。まず、生きる活動をしろ、そこから始めろ」と。

でも、彼にとっては、考えることが生きる活動だったんだよな。

わかってほしいとか認められたいとかは、二の次だった。

芯のある人だったんだろうね。

人間にとって正しいことは何かを、対話を通して探し続け、それにこだわり続けた。

自分だけのことで悩まず、人間にとってのこととして物事を全て捉えようとしていた。

ということは、何も信じられなかったのかな。

信じられるものがないから、それを探していたのかな。

とすると、なんか淋しい話だね。
ひとりじゃ、みんな淋しいのかな。

で、人を求める…

とすると、恋愛も創作も、つまるところ同じ動機から始まっている、ということになる。

そして絶望し、また希望を持ち… を繰り返し、時間が過ぎていく。

まるでシャンパンの泡だね、乾杯、乾杯!

仮に絶望したとしても、あまりそれに飲み込まれないようにしないとね。

希望にも、同じことがいえる。


その「時」でしかない。

総じて、人生はその一時一時の、うたかたの夢のようなお話だ。

その夢のために、苦しんだり楽しんだりし続ける。

いいじゃないか。まったく、いいじゃないか♪

じゃ、そういうことで。
おっと、異世界を忘れてた…

まあ… 作者にとっちゃ、この現実が異世界だ…

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