第5話
文字数 348文字
『ただいま妊活中。男の子が欲しいから排卵日は逃せない』
休みの日に何でこんなLIN☆を見なければならないのか。
『もっと新婚生活を楽しんだら?』
自分は楽しむ余裕がなかったのに、こんな話に付き合いたくない。
電源を切ってしまおう。だが先に着信音が鳴ってしまった。
どうしよう……気づかぬふりをして切っちゃうか。
結局後ろめたさが勝って見てしまう私。
『だってもう歳が歳だし』
胸につかえていたものが取れたような気がした。
幸せであっても、裕子には裕子の悩みがあるのだ。悩んでいるのは自分だけじゃない。
たまにはパパの好きなものでも作ってあげよう。
気分よく料理を始める。
けど……
「悪い、外で食べてきたから」
残業だったのに
冷めたビーフシチューは、そのまま冷蔵庫行きへとなった。
休みの日に何でこんなLIN☆を見なければならないのか。
『もっと新婚生活を楽しんだら?』
自分は楽しむ余裕がなかったのに、こんな話に付き合いたくない。
電源を切ってしまおう。だが先に着信音が鳴ってしまった。
どうしよう……気づかぬふりをして切っちゃうか。
結局後ろめたさが勝って見てしまう私。
『だってもう歳が歳だし』
胸につかえていたものが取れたような気がした。
幸せであっても、裕子には裕子の悩みがあるのだ。悩んでいるのは自分だけじゃない。
たまにはパパの好きなものでも作ってあげよう。
気分よく料理を始める。
けど……
「悪い、外で食べてきたから」
残業だったのに
外で
食べてきたんだ。冷めたビーフシチューは、そのまま冷蔵庫行きへとなった。