出会いが新たなきっかけに!?3
文字数 1,300文字
けたたましくなる着信音に起こされた。そばにある時計はまだ8時を指している。休日の今日はゆっくり寝ようと思っていたのに、と覚め切らない頭と目をどうにか動かし携帯を手にした。
そういうと、彼は一方的に電話を切った。
私が呼ばれている?未だ夢か否か理解できないまま、私は急いであのレッスン室へと向かった。
レッスン室に入ると、来夏たち4人とこの間の女性に加えて、知らない男性がいた。いつもより緊張した面持ちの4人が、私を間に招いてくれる。
うん。で、デビューのことだけれど、君はまだ高校生だから親御さんと話し合ってもらわなければならない。それに、君ら5人のダンスの動画も見せてもらったけど、まだ練習がかなり必要だし、4人が今行なっている週6日の練習にも参加してもらうことになる。それを踏まえて君はどうしたい?
あまりにも予想外の提案に困惑してしまう。でも、私の今の気持ちは。
そういって、2人は部屋を出ていった。
来夏たち4人を見ると、みんなもそれぞれに顔を合わせている。
よっしゃぁぁぁぁぁああああああ、、、!!!!!
目に涙を浮かべて喜ぶ4人。来夏がこの事務所に入ったのは今の私と同じ3年前、他のみんなはそれよりも前から所属しているからもっと長い期間だろう。そんな4人を見つめながら、私はポカンと口を開けていた。あまりにもいろんなことが唐突だった。
おう!頑張ろうな!!!
これからどうなるのか、ましてや今どんな状況かもまだ曖昧だけれど、この4人と頑張りたい。そう強く思った。