本編2_2019.2.2

文字数 7,830文字

脅威の顕在
2019.02.02_(083)(002)(7=2,2,4)

視点#警察官(櫛田)

本官はこの日常が好きで警官を志した。それは嘘偽りない感情だ。
父もその父も、さらに母の父も警官だった。本官にあるのは、サラブレットのようなものだ。きっと血肉の1つまで、全部国民の従僕なのだと思う。
本官がいるのは、品川駅の隣駅である田町駅の交番に配属されている。ここには大学のキャンパスもあり、人通りは多い。ここは大都市の誇るオフィス街でもある。モノレールが抜けていく。臨海に面していて、入り組んだ路地がいくつも小橋を縫って伸びていく。普段はサラリーマンが皆、目的をもって歩いていく。今日は土曜日。休日の昼過ぎということもあり、そういう人は少ないが代わりに多くの親子連れが闊歩している。公園に複合施設、目的は様々だがここから見えるどこにも、キラキラと光るものがある。名状しがたいそれらが平和と呼ばれるものかもしれない。

この景色を守ることが使命だ。
これを守るためならどんな悪意にも立ち向かえると、いくら自問してみても同じ結論に行き着くほどだ。決して熱心というわけではない。ただいつそういう事態に陥っても、心からそう思えるほどにこの職種であることを誇りに思えているのだ。

だが、それは突然に広がる。通りを挟んだ橋の向こうで、女性の甲高い悲鳴が聞こえた。それも複数同時に、周りの人々も何事かと頭を右に左にうろつかせて探る。脳裏によぎったのは、痴漢がひったくりか、本官がどれほど願ってもこういう輩は現れる。またかとため息をついて、お立ち台を降りて現場に急ぎ向かうのだ。
小走りで現場まで行けばものの数十秒ほどで到着する。しかし、そこにあったのはとても不思議な光景だった。腰を抜かした女性が一人いて、その周りを避けるように人だかりが、ある。誰も助けようとしない?その異常な不愉快な状況をそう思ってから、もう一つの奇妙な状況を目撃した。その女性の正面に脱ぎ捨てられたようなスーツが一式道端に落ちている。痴漢か?そう思ったが何はともあれ救援が先である。その女性に急ぎ歩み寄り、声をかけた。

本官:「大丈夫ですか!」
女性:「・・・」

女性は何も言えない。ひどい動揺で呼吸は荒く、座り込んだまま本官の袖を強く引っ張る。あたりを見渡し、その動揺の正体を探すも、特に不審なものはない。無線で交番に応援を呼ぼうと、女性の手を離そうとしたときに女性はやっと声を震わせて発した。

女性:「き・・消えたの~・・消えたのよ!?」
本官:「えっなんですか?もう大丈夫です。交番に行きましょう」
女性:「消えたの・・突然、溶けてしまったように目の前で男性が・・」

そういって指さすのは不自然極まりないスーツだった。そしてやっとこの違和感の正体に気付いた。ここにいる、目撃したと思われる全員が金縛りにあったように身動きができずにいることを。

本官:「消えた・・?と、とにかく交番に行きましょう!」
本官:「皆さんの中で、説明できる人はいませんか?!申し訳ございませんが、説明のご協力を―――」
女性:「お願い!!早くここから連れて―――」

その言葉を最後にまったく何の前振りもなく、女性は消えてしまった。そこにはあれほど強く掴まれていたのに、その力の痕跡が腕に痕を遺して、着ていた服がバサッと本官の目の前で地面に落ちる。そしてやっとここにいる人々が凍り付いている元凶に本官も行き着いたのだ。
不可解な恐怖にかられるより前に、一度目撃していた誰もが絶叫の中で四方八方に逃げ出した。それは本当に阿鼻叫喚の中の本能的な恐怖だ。本官も叫び、逃げ出そうと思ったが、持ち合わせた使命感でほんの少しほかの人たちよりも冷静さを保てたのかもしれない。

本官:「皆さん!!落ち着いてください!」

そう無駄な叫びをしてトランシーバーを手に、本部に緊急事態を告げると、信じられないものを見る。人々が次々と消えていくのだ。適当な表現を本官は知らない。まるでゲームのようなCGで作られた映画のワンシーンのように、抵抗もできずに消えていく。消えると衣服だけがそこに力なく残る。あまりに無作為に性別も年齢も場所もなく、次々と消えていってしまう。本官はやっと自分のできることを悟ったのだ。死が迫る。この場所にいてはいけない。交番に走って逃げる。そこはもう平和などどこにもない。恐怖は伝播し、まるで事情も知らない誰もがここからがむしゃらに逃げ出す。本官は交番に逃げ込んだ。その時のことはよくわからない。なぜか逃げることもそうだが、その場所が一番問題ないと思ったのだ。
今、ここは戦場のごとき狂気の最中にある。しかし、まるで他人事のように静かな交番の中で、もう一人の同僚の衣類だけがそこに転がっているのを見て、半ば諦めたのだと思う。だからここでやっと、自身ができることを模索した。応答を求める本部の通信を手にして、それはさっきの緊急連絡の詳細と事態の報告を告げるものだった。

本部:「どうしました?牛田巡査長は?」
本官:「不明です。私は櫛田巡査です」
本部:「了解しました。櫛田巡査、状況の説明を」
櫛田:「わかりません。ただ人々が次々と消えていっているのです」
本部:「消え・・・何を言っているのですか?!具体的に報告をお願いします」
櫛田:「理由も原因もわかりません。まったく無差別的に消失しています。消えるという以外の表現が思いつかないほどに、文字通り衣服だけを残して人だけが消えていっています」
本部:「・・・すでに応援を向かわせています。それまでこの無線をつないだまま、お前は状況を報告し続けていてください」
本官:「了解しました。・・なんだ?あの音は―――」
本部:「・・・どうしました?音とはなんですか?応答してください、櫛田巡査。応答してください!!」

無線は途切れることなく、ずっと長い遠くの悲鳴をBGMのように流していた。そしてそれはすぐに何も聞こえなくなった。無音がずっと続く。

@@@#長谷川

寒いな。暦では今日は節分。あたりに広がる木々が寒そうにしているのを見つめながら白い息を吐いた。時刻は8時前。朝食は研究棟の中庭の噴水のそばと決めている。いつものパン屋の厚焼き玉子のサンドイッチとコーヒー。私の名前は長谷川(はせがわ)・・下の名前は不要でしょう。皆からは長谷川博士と呼ばれている。SSS財団では、主に超心理学分野のオブジェクト・・怪異の研究に従事している。まあ、オカルト系の多いこの財団ではよくある肩書きだ。最近は空間性の怪異についての担当がメインである。
あの日はこうして思い出すと・・空が高いな。放射冷却の影響で今日はとことん冷え込みそうだ。残りのコーヒーを飲み込んで、ベンチから立ち上がる。広場の噴水は、冬場は動いていない。
最近少し忙しなくしている件がある。『東京ゲンガー』と呼ばれる怪異についてだ。先日、久慈という調査官が、関係していると思わしき怪異に襲われたという。事件の報告書を見たが、とても害意のある怪異と遭遇したものだ。そしてその事件に少なからず私も絡んでいるのだ。調査を依頼したのは間接的にせよ、私なのだから。今日もこれから事件のあらましの報告会とそして私が知るきっかけなった仔細についてを上の方々に報告をしなければならない。

まあ、先に話そう。私が東京ゲンガーについて知ったのは、担当しているオブジェクトの1つとして収容、研究しているホテル=ニューカルホルニアの廃ホテルに存在するスピリチュアル体・・まあ、幽霊やお化けと考えてもらっていい。それから聞いたのだ。詳細は報告書を参考いただくとして、それを財団が管理している理由は、失くしたものを再び手に入れることができる特異性を持っているからだ。私が聞いたのは、その案内役のスピリチュアル体・・言いにくいので『行灯(あんどん)』と呼ばせてもらうよ。実際そう呼んでいるので。その彼が私に調査を依頼したのだ。自身の能力の及ぶ範囲で起こっている不可思議な現象について。そして私は承諾した。それがつまり、東京ゲンガーについてであり、助手の同期である調査部の久慈が調査に赴いたという訳だ。
正直に言うと、私には霊感などというエスパーの類はないので説明を求められても困るのだが・・心配事は私の説明が的外れにならないかというものだった。とりあえずまとめた報告書の見直しでもしようかと考えていた時だった。くだんの助手から着信がある。

米山:「あっ博士~~大変です~」
長谷川:「どうかしました?まだ今日の観察は始めたところだったはずですが・・何かありましたか?」

米山君は私の助手だ。とても有能なのだが、すっとぼけた性格でいろいろ社会人として足りない。というより言動が子供っぽい、病状を言うのははばかるがアスペルガー障害によくあるタイプの人間だ。空気が読めない。・・だが優秀だ。

米山:「そうなんですよ~~!最初はいつも通りだったんですよ。でも急に苦しみだして・・そしたら終わっちゃったんです~」
長谷川:「・・よくわからないが、米山君がそこにいても仕方なさそうだ。戻ってきなさい」
米山:「わかりました。そうだ。博士思いついたことがあるんです」
長谷川:「ん?どうした?」
米山:「時代を特定する方法です。行灯さんが提示する失くしたものの傾向として、印象的なものや心の中で最も多く残っているものの優先度が高いという傾向があると思うんです。つまり手に入れたものを再び捨てれば最後に捨てた時間・・つまり最近という時間に特定ができると思うんです」
長谷川:「・・米山君。それはとても興味深い考察だが、その話はあとでもいいかい?」
米山:「はい」
長谷川:「もっと何か言っていなかったかい?例えば、すごく体調が悪かったと言っていたがその理由とか」
米山:「いえ、理由と言えるものはなかったけど、仲間がどうのと言っていて・・そうだ!空間が消える前に『溢れる』ってつぶやいていました!」
長谷川:「溢れる・・?」
米山:「はい。この前の報告をしていたんです。久慈ちゃんの活躍とかしていたら・・そうしたら急に胸を抑えてかがみこんで・・一気に溢れるって、みんながそう言っているって、もう止められないって、きっと悲劇が起きるって。そして消えてしました・・どうしましょう?行灯さん無事かな~」
長谷川:「分かった。とにかく戻ってきてもう一度同じ説明をしてくれ。前回の件もある。場合によっては緊急性の事案の可能性も考慮して、怪異の報告はないか調べてみるよ」

その時の私はあまり大袈裟なことではないと思っていた。むしろこれで行灯さんが消滅したらとか、今日の報告会の前にこの件を緊急で議題に上げるための資料の作り直しだとか、とても個人的なことを悩んでいたのだ。

@@@#久慈

会議というものの実に9割は不毛だ。この事件の当事者というだけで呼び出されて、俺は前の席で慣れない会議に出来ることなく座っている。
俺はいるだけで、すでに報告書は展開されているから話をすることもなく、進んでいく。俺がここにいる意味を考えている間にも須藤の生前の情報とか現在の危険度とか、とにかくそのほとんどはもう解決済みという報告をして終わった事件のことの報告書をという形がすでに出来上がっていて、ほとんど興味なさげに右から左へと。それをするために世の中のすべての会議が開催されているのだったら、世の中はいらないものでできているということになる。そんな妄想をするほどに暇であるとわかってもらえたらいい。フィールドワーカーの悲しい性かな。
会議は始まってまだ1時間と経っていない。偉い人と普段は会えない高位のドクターが何やら専門的な話をしていて完全に蚊帳の外だ。俺は話し相手もおらず話題にもついて行けずにいる。というのも早々に俺の巻き込まれた事件については終わり、議題はもう次の話に移っている。
今朝起きたイレギュラーについてだ。なんでも今朝、その対象の怪異がロストした可能性があるということで、その主任の白衣の男(長谷川博士)が、状況を説明している。オブジェクトが消滅するのはよくあることだ。結局は人智の外にある現象であるから。それでも長谷川博士の弁明には説得力がある。俺はその人柄を観察するように眺めていた。ほかにすることがないのもあるが、俺の同期でまったく理解の外にいる新人類の代表的なあの米山の上司にあたるこの男をまじまじと見つめる。年齢は50後半というところか。この財団の研究員にしてはまともそうな人物だ。年の割に禿げた前髪と白髪が苦労を垣間見せる。そんな印象だ。

そうこうすると、小さな少女然とした子女が入ってくる。白衣に身を包んだぼさぼさの髪は寝ぐせだらけの、その華奢な体と背丈から中学生いや小学生高学年にも間違われそうなのが米山だ。

米山:「すいません。博士、ただいま戻りました~」

まったく緊張感のないその間延びした独特なしゃべり方。ここにいる偉い人たちがさっと見て、そして注目するのがわかる。あいつはいつも悪目立ちをするタイプだ。だがそこは新人類。意に返さずに長谷川の前に行くと、まるで周りに誰もいないオフィスのように報告を始める。俺はそれを見て笑いが噴出しそうになるのをこらえるのに必死だ。長谷川はというとそれを無下に叱って止めるのではなく、今必要とされる現場の状況説明に同時通訳者のように翻訳している。
その手腕?もあって会議はとても彼らの満足いく結果となったんじゃないのか?俺にとって無駄ともいえる会議のため後半はよく覚えていない。それよりもこの会議室から見える中庭にいる鳩が寒空の中で陽だまりを何とか見つけ出して動かなくなっているのをずっと視界の端で見ていた。

@@@

米山:「久慈さんじゃん!いたの!」

会議は終わって遅めの朝食をとろうとそそくさと目立たずに部屋を後にしたつもりだったが、目ざとく米山に見つかってしまった。こいつは誰にもフランクな態度で接することができる。俺とは真逆な性格と言っていい。呼び止められてその屈託のない顔をして近づいてくるから、俺は仕様がなく立ち止まり、挨拶を交わすことにした。そしてこの事件に巻き込まれたことに関する愚痴の1つでもこぼそうと思ったからだ。

長谷川:「君が、久慈君かい?」
久慈:「あっはい」
長谷川:「米山君から話は聞いているよ。今回はとても災難だったようで、申し訳ない」
久慈:「そんな頭をあげてください。自分も独断で・・準備を怠ったこともありましたので、そうかしこまれると、逆に窮屈です」
長谷川:「そうか、そう言ってもらえると非常に嬉しいが、どうだろう?お昼はまだだろう?それをご馳走させてくれないか?」
久慈:「まあ、そう言うのなら・・」

@@@

そこは駅一つ分離れた地下にある洋食屋。少し遅くなったたこともあり空いていた。長谷川は顔見知りなのだろう。さっと奥に通されて、そこで俺と長谷川と米山とで、食事になった。席に着くとメニューもなく、どうやらコースのようだ。
こうして世間話をしていると何となく長谷川という人間が財団には似つかわしくないほどの常識人だと感じる。奇人変人だらけの財団だ。能力重視で死刑囚ぐらいなら格段珍しくもなく余裕で雇ってしまうような組織だ。明日にはおぞましい死に方をするかもしれない組織では人格破綻者の巣窟になってもおかしくはない。そんな中にあって全く人の機微が分かるというのは、貴重だと俺は思う。

長谷川:「今日は退屈だったでしょう?」
久慈:「まあ、そうですね。普段、自分は現場が多いんで、ああいう会議は苦手ですね」
長谷川:「ああ、そんな感じだったね。そういえば、久慈君は調査室だったね?心霊関係の。今回みたいなのって多いのかい?」
久慈:「まあ、命の危険になるほどのものはそんな多くはないですが、大体似たようなものですね。さっきも言ったみたいに本来なら何人かのチーム作業で仕事に当たるので・・危険の認識を誤った俺も責任もありますよ」
長谷川:「それでも、本当にすまなかった」
米山:「久慈さん。ありがとう」

俺は少しむずがゆいなと感じる。この財団にいて、久しぶりに人間らしい人に会えて感謝までされているのだ。気恥ずかしくなったのだ。

久慈:「でも大丈夫ですか?」

俺は正直心配していたんだ。今日の報告会では自身の担当している怪異が消滅した可能性があるのに。それは一般的に失態であるはずなのに。この場の2人に気にしているそぶりは見られない・・米山についてはよく分からないけど。

長谷川:「まあ、減給ものだが・・あの手のオブジェクトはいずれ消えていくし、私の経験上、それはたいてい何の脈絡もない。それに・・・」
久慈:「それに?博士はロストしていないと・・?」
米山:「そう!私たちはそう考えています~。まだ精査していないけど、P係数値は依然として変わっていないんです!」
長谷川:「まあ、それもありますが・・もう1つ、目前の脅威だ」

長谷川は手を止めて、その眼は鋭く俺を射抜く。理系の人間の持つ鋭利な理論的なものじゃなくてもっと原始的な本能のようなものだろう。

長谷川:「そういう君にこそ聞きたいのだが、どうであったかな?その廃屋で出会った怪異は?」
久慈:「『どうです?』か・・そうですね。とても印象的でした。こういう仕事であるので、いくらか殺意ある悪霊の破壊作戦に参加したこともありますが・・それとは根本的に異なる雰囲気でした。いくつもの意識があったような、そこにいる悪霊とはまた異なる意識があったというか・・」
長谷川:「違ったと?」
久慈:「まるで2つの意識というか、いやもう1つの意識が支配していたとう感じだった」
長谷川:「なるほど」

口元を抑えて長谷川は何かを考えだす。そしてゆっくりと口を開く。

長谷川:「今回の議題で上がったことの1つである、怪異の突然の消失だが・・・その消失の方法が久慈君に依頼した時と酷似しているんだ」

俺はその言葉で食事の手を止めた。それの意味するところは、怪異の消失ではなく、新たな事件の発生である。1つの可能性だが、十分な警戒と対策は必要だろう。それでやっと会議で上の連中がずっと話し合って決めていたことがなんであるかわかった。
つまり、警戒していたのは、怪異の消失による損失ではなく、次の事件への対策と調査である。まったく俺は的を外れたことで悩んでいたらしい。長谷川博士たちは未来を見ていた。米山はどうかわからないけど。

『プルルルル』

長谷川博士の支給されている携帯が鳴る。それを取るときに、長谷川博士とは目が合ったんだ。その目配せの意味を俺は悟る。そして電話に出る。何かと尋ねるよりも先に俺の携帯にも着信が鳴る。
コース料理はまだ前菜しか揃っていないのにだ。だがそこに、携帯に示された上司の名前に、俺は覚悟していたが、それ以上の規模で広がる災害であったと記憶している。まったく異なる事態での呼び出しなんて思いもしなかった。そしてそれは正しかった。
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