(四)

文字数 279文字

 実奈美が運転する車は山道を登っていった。
 車は『日光旅館 癒やしの湯』という看板の掲げられた敷地に入って行った。駐車場に車を停めると、三人は歩いて旅館のフロントまでやってきた。
「ここはねえ、旅館なんだけど、日帰り湯もあるのよね」
 そう言ってフロントでお金を払うと、実奈美はさっさと案内された浴室の方へ歩いていった。
 拓弥と翔太は後を追ったが、実奈美はさっさと女湯へと入ってしまった。
 拓弥が「俺らも入るか」というと、翔太は「そうだね」と返事して、二人は男湯に入った。
 二人は室内で体を洗い終えると、すぐに二人は併設された露天風呂の方へとやってきた。

(続く)
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