(四)-4

文字数 248文字

「四月一日……、四月バカ(エイプリルフール)か」
 拓弥はそう呟くと、空を見上げた。もう翔太とは会えない……。拓弥はそう考えていたのだ。
「ごめんね。そんなに僕と会いたかった?」
「ああ、会いたかったよ」
 拓弥もそう言うと立ち上がった。太めのものが、拓弥にぶら下がっている。
「ごめんね。怒らせちゃったね。でも僕もずっと寂しかったんだよ。そんなときに美奈子さんから連絡があって、拓弥君が元気ないって聞いたんだ。それで今回の作戦を思いついたんだよ。それにしても良かった、拓弥君は元気そうで」
「バカ、元気じゃなかったよ」

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み