第１２話

　例えば、と思う。
　年末年始は、僕は、運動をしたり、勉強をしようと思う。
　2023年は、あまり本を読んでいなかったし、運動も挫折をしていた。
　せめて、2023年12月～2024年1月は、運動と勉強をしようと思う。できたら、水泳と筋トレ。それと、来年は、『源氏物語』と作者の紫式部が、ＮＨＫのドラマだから、学びなおそうと思う。
　僕は、まだまだ、終わりたくないと考えている。
　…
　今までの僕は、知識があった。
　だけど、感覚が抜けていたと分かる。
　それは、カミュ『異邦人』のムルソーみたいな感じだったと分かる。勿論、ムルソーには、ムルソーの考えがあったのは、文庫本の解説から分かるが、僕は、そんな人生は少し嫌だと思う。また、ドストエフスキー『二重人格』のゴリャートキンや『罪と罰』のラスコーリニコフは、いけないと分かる。
　僕には、感覚を取り戻すことが大事と思う。
　…
　少しは、僕は、自分を大事にしないといけないと思う。
　10代、20代、30代の僕は、少し、自分を苛めていたように思う。それは、もう良いだろうと思う。
　名前では言わないが、本の影響を受けていた。
　しかし、それが良かったのかと今なら思う。
　ただ、40代後半になると、それは、僕とは別の人の役割と思う。
　…
　以前、僕は、パソコン教室の女性の先生が、一度、僕に「風邪を引いたの？」と言われて「しんどい」と言えなかった。
　それは、38歳か39歳の時だったと分かる。
　しかし、この年齢になると、少しは、他人に頼る必要性もあると分かる。
　いや、まだまだだったと思う。
　僕ですら悔しい思いをしていることは、一杯あると思う。
　僕は、いい加減、もう無理をするのを、少しやめようと思う。
　…
　自分の全てではないが、まだ、明らかに、成長をしていないと実感することもある。だけど、死ぬ前に、それで終わってはいけないと思う。
　僕は、よく本を読んでいたが、本だけが全てではないと思う。
　現に、僕は、真似をして失敗をしたのは、山ほどあるから、と思う。